退任のクオモ氏「愛犬置き去り」疑惑?真相は

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11人の女性に対する「セクハラ」で辞任に追い込まれたクオモ氏は23日、正式に知事を退任。24日深夜、副知事のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)氏が宣誓し、ニューヨーク州初の女性知事が誕生した。

クオモ氏は先週、10年以上住んだオールバニの知事公舎を退去したが、地元紙タイムズユニオンは、愛犬の「キャプテン」を公舎に置き去りにしたと報じた。

クオモ氏には持ち家がないため、退任後はウエストチェスターにあるファッションデザイナーのケネス・コールと結婚した妹マリアさん宅に引っ越す予定だと報じられている。10日に辞意を表明して以降、妹の家に滞在していた。

タイムズユニオンによると、クオモ氏は「誰か犬を飼いたい人はいるか?」と職員に聞いて回るなど、キャプテンを譲り渡す計画だったという。

州警察官の1人は、職員が数日間家に連れて帰ったものの「手に負えない」と感じたようだと同紙に語っている。結局キャプテンは公舎に残されたままで、出入りのスタッフが世話をしているという。

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キャプテンは、シェパードとシベリアンハスキーのミックス犬で、2018年にクオモ氏が里親として受け入れた。これまで、警察官や職員など複数人に噛み付いたこともあるという。

タイムズユニオンの報道に対し、クオモ氏の報道官リチャード・アゾパルディ(Richard Azzopardi)氏は、クオモ氏がバケーション中の「一時的な措置」だと報道を否定。さらに、ロングアイランドに上陸が予想されているハリケーン「アンリ」の対応など、より重要な業務があると語った。

さらに匿名のソースが「真実を暴こうとしているようだが、それは真実ではない」と反論。「政権移行期間中、誰かに数日間、世話するよう申し出た」と述べ、これが「伝言ゲームで変形し、新聞に掲載されるのは、あまりにばかげている」と一蹴した。

なおニューヨーク州動物保護連盟は報道を受け、キャプテンをシェルターで引き取り、受け入れ先を探す用意があると声明を発表している。

ネットでは「キャプテンだけは、寄り添ってくれたのに」「オー・キャプテン、マイ・キャプテン」といった同情や、クオモ氏のツイッターでも度々登場していたことから「単なる写真撮影用の犬だったのか」などの”フォトオプ”疑惑、「クオモに動物虐待の容疑を加えることはできるの?」「#Justice4Captain(社会正義を!)」など冗談とも本気ともつかないコメントが寄せられている。

なおクオモ氏は23日夜、キャプテンと3人の娘の写真に「彼は家族の一員だ。これからも」とキャプションをつけた写真を投稿。「置き去り報道」を否定した。

ただし、写真がいつ撮影されたものかは不明だ。自伝「アメリカン・クライシス」で、知事を退任した後は、ボートを購入し趣味を楽しみながら過ごすと語っていたクオモ氏。近い将来、キャプテンを連れて、魚釣りするクオモ氏の姿が見られるのだろうか。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。