気温50℃、灼熱のデスバレーでハイキングの71歳男性が死亡

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地球上で最も過酷な場所のひとつ。カリフォルニア州デスバレー国立公園で18日、ハイキングに訪れていた71歳の男性が死亡した。

亡くなったのは、ロサンゼルス近郊サンランドに住むスティーブ・カリーさん。午後3時45分ごろ、ゴールデン・キャニオンにあるトイレ付近で倒れた。救急隊員がかけつけ、心肺蘇生やAEDを施したが、その場で死亡が確認された

カリーさんは、倒れる前、ザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)で、ロサンゼルス・タイムズの取材を受けていたという。同紙の記者に「乾いた暑さだ」「ここは全てが暑い」と語っていた

同行したカメラマンは、案内板の影で休むカリーさんの姿を撮影していた。ニューヨークポスト紙には、つばの広いストローハットをかぶり、日焼け止めを塗り、手袋をはめるなどの暑さ対策をしたカリーさんの様子が掲載されている。

死因は特定されていないが、熱中症によるものとみられている。

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米国立公園局の発表によると、当日のファーニス・クリーク付近の気温は、49.5度(華氏121度)に達していた。

ロサンゼルス・タイムズによると、デスバレーでは先週、1913年に記録した気温56.5℃(華氏134度)の最高値を上回る可能性があるとして、気候変動の専門家らの注目を集めた。

先週末は、2021年に記録した54.4度を超える可能性があると伝えられた。ロイターは、その暑さを確かめようと、現地に詰めかける旅行客の様子を報じている

デスバレーでは今年、43度を超える気温が28日間続いており、国立気象局は警戒を呼びかけている。今月3日には、65歳の男性が熱中症の疑いで死亡した。

米国内の国立公園では今週、カリーさんを含む3人の死亡事故が報告されている。コロラド州にあるロッキー・マウンテンでは19日、ルイジアナ州在住の男性が死亡した。17日には、アラスカ州のキーナイ・フィヨルド国立公園で15歳の少年が亡くなっている。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。