4月23日、マウイ島からロサンゼルスに向かう出発前のデルタ航空2222便の機内で、職員の指示に従わなかった家族が降機させられるという騒動が起きた。
この日、ブライアンさんとブリトニーさん夫妻は、自宅のあるカリフォルニアに戻るために、1歳と2歳の子供とともに搭乗した。夫婦にはもう1名10代の息子がおり、元々はチケット3席分を購入。幼児2名は膝にのせて搭乗する予定であったが、10代の子供を先に帰すこととなったため、空いた席に、チャイルドシートを使い2歳の子供を座らせることにした。しかし着席後、キャンセル待ちの乗客のために2歳児の使用している席を譲るように、職員から要求されたという。
動画は、その際の家族と職員の一連のやりとりを撮影したもの。5月3日にYoutubeで公開された。
*オリジナル動画はブライアンさん本人が公開をしましたが、現在削除されています。上の動画は別のアカウントでシェアされたものになります。
ブライアンさんは、3席分のチケットを購入している(ため、この席を使う権利がある)ことを何度も主張。2歳の子供をチャイルドシートに座らせないと、フライトの間、子供が眠ることができないと、この席を譲れない理由を述べている。
要求を拒否するブライアンさんに、「連邦法違反によって、(このまま抵抗すると)、あなたと奥さんは留置所に行くことになる上に、子供は施設に預けられることになりますよ」と話す女性職員。さらに、連邦規定により、座席は予めブッキングした名前の乗客以外は利用できないと、男性職員が話している。
さらに、ビデオ後半では、連邦航空局(FAA)のルールにより、「2歳児は席を占有することができないため、親の膝にのせなければならない」と職員が述べている。
ブライアンさんは、最終的に席を諦め、子供を膝に乗せることを選ぼうとしたが、職員は降機を要求。一家は2,000ドルを支払い、翌日の便でカリフォルニアに戻ったという。
デルタ航空の規定は、チケットの譲渡を禁じており、名義の変更は認められていない。これは、(テロ防止の観点から)航空会社の中では一般的には良く知られている習慣となっている。
一方、連邦航空局は幼児を膝に抱えるのではなく、政府認定のチャイルドシートの使用を強く推奨しており、こちらは職員の主張と異なっている。
動画は1日で約350万回再生され、大きな反響を呼んだ。デルタ航空は5月4日に謝罪する声明を発表した。
「お客様に残念な体験をさせてしまい、申し訳ございません。私どもはご家族に連絡をとり、旅行代金を返還し、追加の補償をお支払いたしました。デルタ航空は常にお客様とともに、お客様のご旅行の問題解決のために務めることを目標としています。当ケースでは、これが果たされませんでした。お詫び申し上げます。」
[su_posts template=”templates/list-loop.php” id=”14263,14781,15189″ tax_operator=”0″ order=”desc” orderby=”modified”]