民主党のナンシー・ペロシ下院議長は6日、2017年に廃止が決定したインターネットの中立性(ネットニュートラリティ)に関する規則を復活させる法案「インターネット保護法2019」を提出した。
オバマ政権時代に導入されたネットニュートラリティ規則は、インターネットサービスプロバイダーはすべてのコンテンツを平等に扱わなければならないという原則のもと、プロバイダーが特定のコンテンツの通信速度を遅くしたり、ブロックしたりすることを禁じていた。しかし、トランプ大統領によって指名された米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ米連邦通信委員会委員長はルール撤廃を推し進め、2017年12月の委員会採決により、規制廃止を正式に決定した。
保護法案には45名の議員が共同提案者として参加した。提出にあたり、ペロシ議長は「オープンなインターネットは、民主主義、経済的可能性、アントレプレナーシップなど、多くのものの柱であり、機会を創出し、コミュニティーをエンパワーするものだ」と重要性を語った。「86%の国民は、トランプ氏によるネットニュートラリティーへの攻撃に反対しており、そこには82%の共和党員も含まれる」と大多数がネット・ニュートラリティ規則を支持しているとし、「インターネット保護法とともに、民主党は人々の意思を尊重する」と語った。