ツイッターのライバル企業のオーナーでもあるトランプ前大統領が、イーロン・マスクのツイッター買収をめぐる論争に加わった。
トランプ氏は13日、TRUTH Socialのアカウントで「イーロン・マスクが、あんなバカ高い金額でツイッターを買うわけない」と主張。「ボットやスパムばかりだと知ったらなおさらだ」と投稿した。
マスク氏とツイッターは先月、一株あたり54.20ドル、総額約440億ドル(約5.6兆円)で買収合意に至った。
マスク氏は13日朝、ツイッターのアカウントで、同社が証券取引委員会に提出した報告書に関する報道をシェアしつつ、スパムや偽アカウントの数が、全ユーザー数の5%未満だと確認できるまで、「取引を一時保留する」と投稿した。マスク氏は以前、「買収が成功した暁にはスパム・ボットを倒す。絶対にやり遂げる」と、改革に取り組む姿勢を示していた。
ツイッターの株価は前日の終値から急落。買収金額の54.20ドルを25%ほど下回る水準で取引を終えた。
トランプ氏は先述の投稿で、これらのアカウントを取り除くと、大して残らないと主張。「ばかばかしい10億ドルの違約金がなければ、イーロンはずっと前に去っていただろう」と加え、「TRUTH Socialの方がはるかに良い、急上昇してる。ものすごいエンゲージメントだ!」とアピールした。
トランプ氏 ツイッター復活しない?
トランプ氏は以前、FOXニュースの取材に、たとえマスク氏が、凍結中の自身のアカウントを復活させたとしても、ツイッターに戻らず、TRUTHにとどまると宣言している。
マスク氏は10日に行われたフィナンシャルタイムズのインタビューで、プラットフォームからの排除によって、「トランプ氏の発言を止めることにならなかった」とし、「右派の間で増幅するだけ」とツイッター社の対応を批判。トランプ氏のアカウントを復帰させる可能性を示唆していた。