エミー賞ドラマ『メディア王』華麗なるロケ地巡り

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メディア帝国の後継者争いを描いたHBOドラマ『メディア王 〜華麗なる一族〜』(Succession)のファイナルシーズンは、15日に開催されたエミー賞授賞式で、ドラマ部門の作品賞に輝いたほか、主演男優賞(キーラン・カルキン)、主演女優賞(サラ・スヌーク)、助演男優賞(マシュー・マクファディン)、監督賞(マーク・マイロッド)、脚本賞(ジェシー・アームストロング)を受賞した。

ニューヨークが舞台にした同作品は、ラグジュアリーな邸宅や最新のオフィスビル、高級ホテル、レストランなどが多数登場する。富裕層が集うマンハッタンのロケ地を一挙ご紹介。

ローガン・ロイのタウンハウス

ローガン・ロイの邸宅は、アッパーイーストサイドにあるアメリカアイルランド歴史協会のタウンハウスの外観と玄関ホールが使用された。同協会は2021年、5,200万ドルで建物を売却しようとしたが、ニューヨーク州司法長官の監査を受けたのち、4,400万ドルに下降修正し、売却計画を取りやめた。

ファイナル・シーズンでは、ローガンが死去した後、長男のコナーが妻のマーシャから(ディスカウント値段として)6,300万ドルで譲り受けた。市場価格より高すぎるのではと指摘する報道に、ネットでは「哀れなコナー」と同情する声が寄せられている。

メディア王ロケ地
©MashupReporter

991 5th AveNew York, NY 10028

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ケンダルのペントハウス その1

長男ケンダル・ロイの住居は、アッパーイーストサイドの88ストリートにあるアパート。最上階にある3階建てのペントハウスには、5ベッドルーム、3バスルーム、螺旋階段やエレベーターを備えており、マンハッタンのスカイラインやセントラルパークが一望できる。昨年2,900万ドルで売りに出された。

メディア王ロケ地
©MashupReporter

180 E 88th St, New York, NY 10128, USA

ケンダルが、父親の会社「ウェイスター・ロイコ」を乗っ取り作戦を企てた邸宅(通称ウォー・ルーム)は、トライベッカにあるネオゴシック様式の超高層ビル「ウールワース・ビル」(Woolworth Building)のペントハウスが使用された。こちらは2011年、2,330万ドルで販売されている。

233 Broadway, New York, NY 10007

ケンダルのペントハウス その2

シーズン3に登場するケンダルの新居は、ハドソンヤードにある高さ300メートルの多目的高層ビル「35 Hudson Yards」の最上階。 「天空の屋敷」とも呼ばれるペントハウスは、ニューヨークで高いプライベート・デッキを備える。部屋からは、セントラルーパークやマンハッタン、ハドソンリバーのほか、太平洋まで見渡すことができる。ペントハウスは2022年、3,500万ドルで販売された。

メディア王ロケ地
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ノートリアスKEN誕生パーティ会場

40歳を迎えたケンダルが、誕生日パーティ「Notorious KEN: Ready to Die party」を開いたカルチャー施設は、ハドソンヤードにある「シェッド」(The Shed)。マンハッタン西側の再開発プロジェクトの一環として建設され、芸術作品の展示やコンサート、ファッションショーなどに使用されている。

開発事業を手掛けた不動産開発業者リレイティッド・カンパニーズの富豪ステファン・ロス氏が当時、トランプ氏再選のファンドレイジングに協力していたことが判明。リベラル派のファッションイベントの中止が相次ぐなど物議を醸した

メディア王ロケ地
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545 W 30th St, New York, NY 10001

キューナード・ビルディング

ファーストシーズンでウェイスター・ロイコのチャリティ・イベントが開催されたのは、フィナンシャル・ディストリクトにある「キューナード・ビルディング」。病で倒れた後リハビリ生活を送っていたローガンは、社に復帰すると宣言し、息子たちを驚かせた。

ルネッサンス様式の建物は、建築家ベンジャミ・ウィスター・モリスが設計し、1921年に完成。ニューヨーク市の歴史建造物に指定された。ファッションウィークの会場でもお馴染み。

メディア王ロケ地
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ウェイスターロイコ本社

メディア帝国「ウェイスターロイコ」の本社は、ワールドトレードセンターの4 WTCと7 WTCの空きオフィスが使用された。

メディア王ロケ地
7WTC ©MashupReporter
メディア王ロケ地
4 WTC©MashupReporter

エリス島

長男コナーが結婚式を開いたのは、自由の女神が見えるエリス島。ゲストは、サウスシーポートにあるPier 15でパーティを開いたのち、フェリーで移動した。

© NYC & Company/Marley White
© NYC & Company/Marley White

聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会

ローガンの葬儀シーンは、パークアベニューにある聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会(Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola)で撮影された。ルネサンス様式のカトリック教会では、ジャクリーン・ケネディ・オナシスや、デザイナーのオスカー・デ・ラ・レンタ、俳優のフィリップ・シーモア・ホフマン、マリオ・クオモ元ニューヨーク州知事などの葬儀が行われた。

なお、500万ドルで「お得に購入した」ローガンの巨大な墓(霊廟)は、ブロンクスにあるウッドローン墓地とも言われている。

980 Park Ave, New York, NY 10028

高級ホテルやレストラン

「ザ・マーク・ホテル」や「プラザ・ホテル」、「セント・レジス・ホテル」、トランプインターナショナルホテル内にある「ジャン・ジョルジュ」、「フォーシーズンズ・レストラン」(閉店)、「デル・ポスト」(閉店)などが使用されている。

メディア王ロケ地
The Mark Hotel ©MashupReporter

25 E 77th St, New York, NY 10075

ホームアローン
Plaza Hotel ©MashupReporter

768 5th Ave, New York, NY 10019

St. Regis Hotel ©MashupReporter

Two E 55th St, New York, NY 10022

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。