かねてからリモートワークに批判的で知られるイーロン・マスクは、パンデミックで普及した雇用慣行をおふざけと批判。道徳的に間違っていると主張した。
マスク氏は、CNBCのデヴィッド・フェイバー氏のインタビューで、「人々は、直接会った方が生産性が上がると信じている」とした上で、「在宅勤務という概念全体が、マリー・アントワネットの妄言”(パンがなければ)ケーキを食べさせなさい”のようなものだ」と語った。
庶民と貴族の感覚の乖離を象徴する言葉を引用した後、マスク氏は、シリコンバレーのIT系の従業員を「ラ・ラ・ランドに住むラップトップ階級」と揶揄。自動車工場や住宅、飲食の現場労働者を例に挙げつつ「彼らは仕事に出かけなくてはならないのに、自分はしないというのはめちゃくちゃだ」と述べ、「単に生産性の話ではなく、道徳的に間違っていると思う」と語った。
自分は週7日働いており、仕事をしていないと言えるのは年に数日程度だとも明かした。睡眠時間について聞かれると、1日6時間が典型だと答え、それ以下だと生産性が下がると語った。
CNBCによると、生産性の”明らかな”低下に対して、アマゾンやセールスフォースを含む多くの企業の幹部が、従業員らにオフィスへの復帰を求め始めている。
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マスク氏は昨年、ツイッターの買収を完了してまもなく従業員に送ったメールで、オフィスに最低で週40時間勤務するよう告げたと伝えられている。