イーロン・マスク氏「ダークMAGA」に変身

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5日、ペンシルベニア州バトラーで行われたトランプ前大統領の選挙集会に、テスラのCEOイーロン・マスク氏が登壇した。

トランプ氏がバトラーで選挙活動を行うのは7月13日の暗殺未遂事件以来。マスク氏がトランプ氏の支持を明確にしたのはこの事件の直後で、流血しながらガッツポーズをするトランプ氏の動画と共に「全面的に支持する」と表明した

この日トランプ氏は、マスク氏を「実に素晴らしい男性」「素晴らしいジェントルマン」と紹介。「彼は言論の自由を守り」、「多くの素晴らしいものを創造した」と絶賛した。

マスク氏は黒いMAGAキャップを着用し、興奮した様子でステージに登壇。「私はただのMAGAじゃない。ダークMAGAだ」と宣言した。

「その人物の人となりを知るための真のテストは、攻撃を受けた際の振る舞いだ。われわれには、タラップを登ることができない大統領もいれば、撃たれた後に拳を突き上げる大統領もいる。顔から血を流しながらファイト!ファイト!ファイト!と」。

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「アメリカは勇敢な人々のホームだ。攻撃された時の勇気にまさる真のテストはない。誰にアメリカを代表してほしい?」と呼びかけると、会場からトランプコールが沸き起こった。

さらに「われわれにとって、人生で最も重要な選挙。通常の選挙ではない」と続け、民主党は「言論の自由を奪い去ろうとしている」「実質的に、武器を所有する権利や投票権を奪おうとしている」と非難した。

カリフォルニア州で成立した法律にも言及。「リアルだとは思えない」「身分証なしにどのように適切な選挙を行えるのか?」と疑問を呈した。

ニューサム知事は先月30日、地方自治体が投票の際、有権者の身分証の提示を求めることを禁止する法律に署名した。

マスク氏は「言論の自由は民主主義の根幹だ。何が起きているのか真実を知らないまま、どのように情報に基づく投票ができるのか」「民主主義には言論の自由が必要だ。だから憲法修正第1条があり、それを守るために憲法修正第2条がある」と立て続けに主張。「憲法を守るため、米国の民主主義を守るためにトランプは勝利すべきだ」と述べ、期限が迫る有権者登録を急ぐよう呼びかけた。

新法は、これはオレンジ郡ハンティントンビーチ市の改正法に対抗するための措置だとされる。保守派が多数派を占める同市では、今年3月、住民投票で有権者の身分証の提示を求める修正法を過半数で可決した。州司法長官と州務長官は、修正法は「州法を違法に矛盾し、回避する」ものとして、ハンティントンビーチ市を提訴していた。

ボンタ州司法長官は、「自由に投票する権利は民主主義の基盤」であり、市の修正法はこれに反すると主張。州には既に「不正投票を防止するための強力な保護を備えた厳格な要件」があり、市の法律が「低所得者や有色人種、若者、高齢者、障害者」に不釣り合いな負担を課すと反論していた。

マスク氏は、法案に署名したニューサム氏に対し、「彼らは不正投票の防止を違法にした。ジョーカーが率いている」と非難。フォロワーからは、コストコや図書館よりも「ゆるい」「民主党はもはや不正を隠そうともしていない」と皮肉る声が投稿されている。