プリゴジン氏は「歩く死人」、米専門家

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ロシアの独立系メディア、メデューサが情報筋の話を元に報じたところによると、ロシアの当局者らがプリゴジン氏と交渉を始めたのは、同氏が「正義の行進」を宣言した23日だった。ただし、ショイグ国防省の退任とワグネルの自治権、さらなる資金提供といった「奇妙で曖昧」な要求に、軍指導部や政府高官は何を交渉するべきか戸惑ったという。

政府は「比較的平和」な解決を望んだが、プリゴジン氏との合意に失敗すると、知事や政治家にプリゴジン氏を非難し、「裏切り者」と宣言するよう命じた。24日の朝には、プーチン氏がテレビ演説を行い、「裏切り」「反逆」行為だとして、「このような脅威からわれわれが祖国を守るための行動は、厳しいものになろう」と警告。「反乱を準備したすべての者は、避けられない罰を受けるだろう」と容赦しない姿勢を示した。

24日の昼ごろ、プリゴジン氏は大統領府と連絡を取ろうと試み、プーチン氏に電話をかけようとさえしたが、プーチン氏は話したがらなかったという。

最終的な交渉はルカシェンコ氏が仲介し、大統領府のアントン・ヴァイノ参謀総長、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記、ボリス・グリズロフ駐ベラルーシ・ロシア大使が参加した。情報筋は、プーチン氏はプリゴジン氏を許さないだろうと話しているという。

なお27日の現地時間の朝、プリゴジン氏を乗せたとみられるジェット機が、ミンスク近郊のマチュリシチ空軍基地に到着したと報じられている。

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