21日ニューヨークポストは、ニューヨークエリアで展開する老舗スーパーマーケット「フェアウェイ・マーケット」(Fairway Market)が連邦倒産法第7条(Chapter 7)を適用を申請し、清算する予定だと報じた。
この翌日、同社の広報担当者は、報道は事実からかけ離れていると反論。「チャプター7の申請や清算を行うつもりはない。全14店舗の営業は継続する。」と発表した。近々「店舗運営継続のために、資産を最大化する取引について発表する予定だ。」と声明で述べた。
1933年にアッパーウエストサイドで創業
フェアウェイは1933年、アッパーウエストサイドでグリックバーグ(Glickberg)家が野菜と果物を販売するスタンドとして始めた。2007年に80%の持株を1億4,000万ドルで、未公開株式投資会社のスターリング・インベストメント(Sterling Investment)へと売却。
2013年に店頭公開した後は、街の食料品店300店舗をチェーン化し、規模を拡大した。しかし2016年5月に連邦破産法11条を適用申請。その後、ブラックストーン(Blackstone)が買収し、再建を目指していた。
現在の筆頭株主はブリッジ・キャピタル・マネジメント(Brigade Capital Management)とゴールドマン・サックス・グループで、次々と店舗を閉鎖していた。
ニューヨークポストは今月2日、同社がアッパーウエストの旗艦店を含む全14店舗の売却先を探していたが見つからず、破産申請を検討していると報じていた。
ニューヨークタイムズは22日、事情を知る人物の話として、同社は破産計画を検討しているが、新オーナーの元で、どの店舗が継続するかなど、詳細はまだ決定していないと報じている。