FBIのトランプ捜査のコードネームが判明

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トランプ前大統領が機密文書を不法に保持したとされる事件について、FBIの捜査コードネームは「プラズミック・エコー(Plasmic Echo)」だったことがわかった。

トランプ氏は昨年6月、大統領の任期終了後に30件以上の機密文書を不法に保持し、政府による回収努力を繰り返し妨害したとして、「国防情報の故意の保持」や「司法妨害の画策」など40の罪で連邦大陪審によって起訴された。

コードネームは22日に裁判所に提出された資料から明らかになったもので、2022年2月24日付のFBIの文書に、黒塗りされたケースナンバーに続いて「Plasmic Echo;機密または国防情報の不正な扱い」と記されている。

FBIの秘密捜査のコードネームといえば、過去数年のものでは、2016年大統領選でトランプ陣営とロシアの共謀の疑惑を捜査した「クロスファイア・ハリケーン(Crossfire Hurrycane)」、ヒラリー・クリントン氏の私的メールサーバーの使用に関する捜査「ミッドイヤー・エグザム(Midyear Exam)」などが知られる。

「クロスファイア・ハリケーン」は、ローリング・ストーンズの名曲『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の歌詞から取られたとされる。ヒラリー氏のコードネームについて、2017年に議会公聴会に呼ばれた当時のFBI長官、ジェームズ・コミー氏は、捜査を民主党全国大会までに終わらせる意向を反映したのではないかと問われると、「悪意のある目的や捜査のタイミングで選ばれたものではない」と断言。ランダムに選ばれたもので、「(コードネームには)たまに笑ってしまうようなものもあるが、よくわからない」と回答した。

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AP通信によると機密文書事件は、当初は比較的単純なケースと見られていたが、起訴から9ヶ月以上が経った現在も、年内に審理開始に持ち込めるか目処が立っていない。トランプ氏側の却下を求める複数の申し立ては解決しておらず、証拠や政府が用意した証人の名の開示をめぐる論争が未決着の状態だという。

Mashup Reporter 編集部
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