ホームニュースクライム・事故コービー・ブライアントに持...

コービー・ブライアントに持ちかけられた請負殺人計画とは

2003年、性的暴行疑惑の渦中にあったNBAのスーパースター、故コービー・ブライアント氏に対して、男が告発女性の殺害を持ちかけた事件で、連邦捜査局(FBI)は、当時の捜査報告書を公開した。デンバーポストが報じた。

犯人は、スイス人ボディビルダーのパトリック・グレイバー元受刑者。コロラド州在住の女性を300万ドルで殺害するともちかけ、逮捕された。2004年から3年の刑に服した。

報告書によると、グレイバー氏は、ブライアント氏宛にフェデックスで送った書簡で、性的暴行疑惑に関して「金銭と引き換えに問題を解消できるとの憶測」を含んだ申し出を行なった。

ブライアント氏のセキュリティチームと弁護士はこの手紙を、ロサンゼルス郡保安局に連絡。保安局は泳がせ捜査で、グレイバー氏とミーティングを持った。グレイバー氏は、「裁判で被害者に影響を与える」と提案。さらにうまく行かなければ「証人を消すところまでとことんやる」と話したという。

保安局はまた、保安官代理3人をイーグル郡にいる女性のもとに送り、警戒するよう忠告したという。

捜査は、FBIとの合同捜査に発展。資料によると、グレイバー氏は、300万ドルで殺人を行う計画を立てるため、インフォーマントと保安官局の覆面捜査官と会合を行なった。同氏が最初の100万ドルを回収しようとしたところで、FBIと保安官局のエージェントによって逮捕されたと記されている。

ブライアント氏は2003年、膝の手術のためにコロラド州エドワーズを訪れていた際、ホテルで女性と性的関係を持った。女性は強姦されたと告発したが、ブライアントさんは同意の上だと主張した。ブライアントさんは刑事訴追されたが、女性が裁判での証言を拒否したため、起訴が取り下げられた。その後、両者は民事裁判で和解にいたった。ブライアント氏は謝罪したが、疑惑は否定していた。

ブライアント氏は昨年1月、ヘリコプターの墜落事故で亡くなった。

Trending