1月31日は、通常より明るく、大きな月が見えるスーパームーン(Supermoon)、ひと月に2度目の満月となるブルームーン(Blue Moon)、地球の影で月が欠けたように見える月食(total lunar eclipse)の3つの現象が同時に観察できる。
Phys.orgよると、この同時現象が観測できるのは、約150年ぶりとなり、大変貴重な機会となる。
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スーパームーンとは
スーパームーン(Supermoon)は、地球、月、太陽が一直線になり、楕円軌道で回っている月が、地球と最接近した時に見える満月または新月の通称。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、通常の満月に比べて、14%大きく、30%ほど明るく見えるという。
肉眼では、通常の満月との違いを明確に把握するのは難しいが、月は地平線に近づくほど、より大きく見えるため、その差を確認しやすい。スーパームーンの美しい写真は、地上付近で撮影されることが多いのはそのため。
直近では、2017年12月31日、今年の1月1日に観測されている。今月は月に2回のスーパームーンが観測されることとなる。
ブルームーンとは
NASAによると、ひと月に2回満月となり、2度目の満月のことをブルームーン(Blue Moon)と呼んでいる。満月は29.5日の周期になるが、1カ月は31日のため、今月のように月初めに満月が観測されると、1カ月に2回の満月が見えることとなる。2月には満月は現れず、3月は、31日に再びブルームーンが観測される。この現象は約2.5年ごとに起こるという。
月食とは
月食は、太陽と地球、月が一直線に並んだ時、つまり満月の時に、太陽の光を遮る地球の影を、月が通過する際に月が欠けたり、暗くなる現象。この時の月は、赤黒い色(赤銅色)に見えるため、英語ではブラッドムーン(blood moon、血の月)と呼ばれている。
観測可能な時間帯
観測できる時間帯は、日本では、国立天文台(NAOJ)によると、東南東の空で午後8時48分にかけ始め、午後9時51分に南東の空で皆既食となる。
NASAによると、米国の東海岸では明け方の午前5時31分ごろより部分食がスタートし、午前7時51分頃に皆既食がスタートする。皆既食の時間帯は、日の出の時間と重なるため観測するのは難しい状況だという。月食のピークは午前6時45分となる予定。太陽が昇るのと逆方面の北西の地平線をチェックしよう。
昨年はエクストラスーパームーンが観察された。