異例続きの米大統領選、バイデン氏撤退で到来した50年ぶりの新局面とは

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刑事被告人、重罪犯が主要政党の指名を獲得、暗殺未遂時件、現職大統領が予備選後に選挙から突然の撤退。異例続きの大統領選で、もう一つ、約50年ぶりとなる新たな状況が生まれている。

CBSニュースの記者、エド・オキーフ氏によると、バイデン氏が撤退したことで、「2024年は、1976年来初めて、ブッシュ、クリントン、バイデンのいずれの候補者も出馬しない大統領選挙」となる。

1980年の大統領選では、ジョージ・H・W・ブッシュ氏がレーガン氏のランニングメイトとなり、現職のカーター&モンデールを破った。二人は1984年に再選を果たし、1988年にはブッシュ氏自身が大統領となった。1992年の選挙ではビル・クリントン氏がブッシュ氏との対決を制し、1996年も再選した。2000年と2004年は息子のジョージ・W・ブッシュが大統領に就任。バイデン氏は副大統領として2008年と2012年にオバマ氏とともに勝利し、2016年にはヒラリー・クリントン氏が民主党の候補者となった。2020年の選挙でバイデン氏はトランプ氏に勝利した。

バイデン大統領は22日、「党と国家の最善の利益」のために選挙から撤退し、残りの任期を大統領の職務に専念すると発表。カマラ・ハリス副大統領を後任候補として支持するとし、「今こそ団結してトランプ氏を倒す時」と呼びかけた。

民主党はハリス氏支持で固まりつつある。副大統領候補にはマーク・ケリー上院議員(アリゾナ州)、ピート・ブティジェッジ運輸長官、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事、ノースカロライナ州のロイ ・ クーパー知事、ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事といった名前が取り沙汰されている。

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