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著名ブロガー ロシアの「検閲法」で初の起訴

ロシアの著名なフードブロガーが、”フェイクニュース”を取り締まる「検閲法」に違反したとして、初めて起訴されたことがわかった。ガーディアンが報じた。

起訴されたのは、ウクライナ出身のニカ・ベロツェルコフスカヤ(Nika Belotserkovskaya)さん(51)。SNSで、ウクライナへの支持を表明する画像を投稿するなど、ロシア軍の侵攻に反対していた。

同紙によると、ベロツェルコフスカヤさんは、ロシアの社交界では有名な存在で、プーチン大統領のメンターで元サンクトペテルブルク市長アナトリー・サプチャーク氏の娘とも親交があるという。パンデミック期間中に、フランスに移住。現在は、プロヴァンスでクッキングスクールを経営している。

ベロツェルコフスカさんは、90万人のフォロワーに「初めて起訴された人物の1人だと知り、愉快に思うと同時に、衝撃を受けている」と報告。「公式に、まともな人間と宣言された」と冗談めかしたメッセージを投稿した。

このほかにも、自身は「政治的な人間ではない」としつつ、3人の息子を持つ母親として、ウクライナの子供たちが被害にあっているのを、「黙って見ていることが、できなかった」と述べたほか、侵攻に反対するロシアの友人は多いが、表明することに恐怖を感じており、そのことは「完全に理解できる」などと投稿しているという。

ロシアの調査委員会は16日、ベロツェルコフスカヤさんのほか、男女2人を、虚偽情報を広めた罪で起訴したことを明らかにしており、この中で「ウクライナの民間人や子供、街を破壊していると、ロシアや軍隊に関する明らかに誤った情報を投稿した」などと説明しているという。

プーチン大統領は3月初頭、ウクライナにおける「特別軍事活動」に関する虚偽の情報を拡散した人物を取り締まる「検閲法」に署名した。違反者は、最高で15年の禁固刑を刑が科される可能性がある。

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