フォーブス誌(Forbes)は5日、毎年恒例の世界の世界長者番付を発表した。
今回初めてビリオネア入りしたのは、リアリティー番組のスターで、実業家として活躍するカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)。21歳にして、一代で財を築いた人物としては、史上最年少の億万長者となった。
カーダシアン家の最年少のカイリーは、2153人中で2057番目となる。
フォーブスはカイリーの成功の主な要因は、化粧品事業「カイリー・コスメティック」(Kylie Cosmetics)にあるとしている。フォーブスは、昨年3億6000万ドルを売り上げた化粧品事業を、少なくとも9億ドル(約1000億円)と評価し、推定資産は1億ドル(約1110億円)とした。
なお、これまでの最年少の億万長者は、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏で、当時23歳だった。
カイリーの他に新たにランクインした億万長者は以下の通り。
中国のディスカウントオンライン小売「Pinduoduo」を運営するコリン・ フアン(Colin Huang)氏。
Spotify創業者のダニエル・エク(Daniel Ek)と、マーティン・ローレンツォン(Martin Lorentzon)氏。
電子タバコ、ジュール(Juul)のジェームス・モネ(James Monsees)氏とアダム・ボウエン(Adam Bowen)氏。
食品事業のカインド・バー(Kind Bar)のダニエル・ルベンツキー(Daniel Lubetzky)氏。
トップは2年連続アマゾンのベゾス氏
1位は、昨年に引き続きアマゾン(Amazon)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)となった。推定資産は、前年比190億ドル増の1310億ドル(約14兆6500億円)
ベゾス氏は1月9日に25年間連れ添った妻マッケンジーさんとの離婚を発表した。夫妻は婚前契約書を交わしていなかったため、離婚が成立すると、ワシントン州の法律に従い、夫婦の共有財産は折半されるとみられている。フォーブスは、財産分与の書類が入手できるまで、ベゾス氏の財産とみなすとした。
2位は、マイクロソフトのビル・ゲイツ(Bill Gates)氏で推定資産965億ドル(約10兆8000億円)。
ゲイツ氏が自身の財団に対する356億ドルの寄付がなかった場合、1位になった可能性があるという。
3位は、投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏で、推定資産825億ドル(約9兆2200億円)。
世界の億万長者の個人資産は、昨年の株価下落や景気後退により減少した。
日本人では、第41位にユニクロを展開するファーストリテイリング創業者の柳井家(222億ドル)、第43位にソフトバンクの孫正義氏(216億ドル)がランクインしている。
トランプ大統領の推定資産は昨年と同じ31億ドルだったが、51位順位を上げ、第715位となった。