ロシア南部の都市にある軍事施設を掌握した民間軍事会社「ワグネルグループ」のプリゴジン氏は24日、テレグラムの投稿で、モスクワに向けて行進させた傭兵らを撤退させると発表。プーチン氏が「反逆」として厳しく処罰する意向を示した反乱行為は、開始から1日で終わりを迎えた。
ロシアのペスコフ大統領報道官はその後、プリゴジン氏に対する刑事訴追は取り下げられ、本人はベラルーシに行くことになったと説明した。ロシアのタス通信によると、ペスコフ氏は、「武装反乱」に加担しなかった者に加え、戻ることを決断したワグネルの隊員は、国防省と契約を結ぶことができると発表した。
ウクライナ戦の対応をめぐってショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長など指導部を公に批判してきたプリゴジン氏は、SNSの一連の投稿の中で、ワグネルのキャンプにロシア国防省が攻撃を加えたと非難していた。なおプリゴジン氏は今月11日、ワグネルの戦闘員に国防省との契約を求めたショイグ氏の命令を公に拒否していた。