バイデン大統領と対峙した大物キャスターが、驚きの感想を口にしていたことが分かった。
クリントン政権で首席報道官を務めた経歴もあるジョージ・ステファノプロス氏は5日に放送された番組で、バイデン氏に単独インタビューを行った。トランプ氏との討論会後初めてのテレビ番組で、バイデン氏の発言に注目が集まっていた。
インタビューでは、討論会を「悪い夜だった」と片付けるバイデン氏に対し、ステファノプロス氏は「欧州での外遊後、6日間キャンプ・ディビッドで過ごされたが、疲労は回復しませんでしたか?」「今後4年間、実質的に職務を遂行できますか?」など、有権者が懸念する心身の衰えについて、鋭く切り込んだ。
9日、TMZが公開した動画によると、短パンにTシャツのラフな服装で、携帯電話を見ながらマンハッタンの5番街を歩いていたステファノプロス氏は、通行人から「ヘイ、どう思う?バイデンは撤退すべきだと思う?最近誰よりも多く彼と話してたね」とカジュアルに聞かれると、「彼はあと4年務められないと思う」と端的に回答。その場を去った。
なお、バイデン氏はステファノプロス氏とのインタビューで、職務を4年間遂行する身体的・精神的能力について問われると、「私はそう思っている。思っていなければ、立候補しないだろう」と自信を示していた。選挙からの撤退については、「全知全能の神」のお告げがあれば検討可能と述べるなど、実質的に否定した。
8日にも、MSNBCの情報番組に出演し、「一般的な有権者はまだジョー・バイデンを求めている。私はそれに自信を持っている」と語り、「私は逃げない」と宣言。撤退論を持ち出すメディアや政治アナリストなど”エリート”からの批判に「苛立ちを募らせている」と述べ、「もし私が出馬すべきでないと思うなら、対抗馬を出すべきだ」と反論していた。
今回の報道を受け、ステファノプロス氏は声明で「今朝、私は通行人に返答した。そうすべきではなかった」と事実を認めたものの、発言は撤回しなかった。