グーグルは17日、ウェストヴィレッジの南側、ハドソン・スクエア(Hudson Square)に新キャンパスを10億ドル(1,130億ドル)で開設すると発表した。オフス面積は2倍となり、今後10年間で、ニューヨークの従業員を1万4,000人以上へと増加させる。
新キャンパス「グーグル・ハドソン・スクエア」(Google Hudson Square)は、現在のチェルシーマーケットのオフィスから徒歩で約20分程度の距離にあり、ホランドトンネル近くのセントジョンズ・ターミナル(St. John’s Terminal building、住所:345 Hudson St)に設立される。オフィス面積は約170万スクエアフィート。
この他に、ハドソン・ストリート付近の2件のビルの占有を計画している。新オフィスへの入居は2020年までに開始する予定。
ルース・ポラット(Ruth Porat)財務責任者(CFO)は、「ニューヨーク市は、世界に通用する才能及び、ダイバーシティの大いなる源であり続けている。それが2000年にグーグルをこの街にもたらし、私たちをここに留めている。」と声明で述べた。
ニューヨークタイムズによると、グーグルは2000年、ニューヨークで広告販売部門を設立。その後2003年にはエンジニアリング部門を開設した。
その後、アマゾンやフェイスブック、リンクドイン、IBMなども後に続いた。
ニューヨーク市は、2008年の金融危機後に、当時の市長マイケル・ブルームバーグ氏が将来の成長エンジンとしてIT業界に焦点を当てた。コーネル大学などと提携し、地元労働者の技術力の向上を図る組みが行われている。
グーグルのニューヨーク初のオフィスは、チェルシー地区(住所:111 Eighth Ave)にあり、2010年に17億7,000万ドルで購入した。
今年初めには、オフィス向かいのチェルシーマーケットを24億ドル(2,700億円)で購入すると発表。また、同エリアにあるピア57もオフィスとしてリースする予定となっている。
IT系企業の拡大が続くNY
先月アマゾンは、50億ドル(約5,640億円)を投じ、クイーンズのロングアイランドシティに第2本社を建設し、約2万5,000人の雇用を生み出すと発表している。
アップル、フェイスブック、リンクドイン、ウーバーなども人材獲得のため、ニューヨークオフィスの拡充に乗り出している。
現在アマゾンとフェイスブックは2,000人以上の従業員をニューヨークで雇用する。