映画「ゴーン・ガール」女優の死亡ひき逃げ事件、被告が有罪認める

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女優リサ・ベインズさん(65)がニューヨーク市内の路上で、電動スクーターにはねられ死亡した事件で、故殺罪などで起訴されていた男が有罪を認めた。

事件が起きたのは昨年6月4日、マンハッタンのアッパーウエストサイド(ウエスト64ストリート&アムステルダムアベニュー)付近。電動スクーターに乗ったブライアン・ボイド被告(27)は信号を無視し、横断歩道を渡っていたベインズさんをはねた。被告は無免許で、スクーターにはナンバープレートがついていなかった。ベインズさんをはねた後、スクーターに戻り、通報せずに事故現場を逃走した。

頭部に外傷を負い、重体となっていたベインズさんは14日、入院先のセント・マークス病院で死亡した。逃走していたボイド被告は昨年8月5日、ニューヨーク市警察に逮捕された。

ABCニュースによると、マンハッタン地検は3年から9年の禁錮刑を求めていたが、刑期は1年から3年になるとみられている。

アルヴィン・L・ブラッグ・ジュニアマンハッタン地区検察長は声明で、ボイド被告は「歩行者に配慮のない無謀な運転と責任逃れのためにスピード違反を犯し、愛されていた女優、そしてニューヨーカーの命を奪った」と非難。演劇や映画を通じて「ニューヨークの豊かなファブリックの形成に寄与した人物として記憶に残るだろう」と追悼の言葉を述べた。

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ベインズさんは1955年にオハイオ州で生まれ、コロラド州で育った。ジュリアード音楽院に入学し、ブロードウェイやハリウッドで活躍した。ベン・アフレック主演の映画『ゴーン・ガール』(2014)では、行方不明の女性の母親役を演じた。トム・クルーズ主演の『カクテル』(1988)のほか、テレビシリーズの「ナッシュビル」「マダム・セクレタリー」などに出演。また「ハイ・ソサエティ」や「プレゼント・ラフター」などのブロードウェイ・ミュージカルなどにも出演している。

Mashup Reporter 編集部
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