アメリカにガンプラの楽しさ広める:「ガンダムプラネット」孫 寧浚さん(2)

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今後は自社のブランド化とコミュニティの形成

──今後は、どのようなプランを描いていますか?

現在、いくつか部屋を準備している最中です。一つは、子供が買ったものを親と一緒につくることができる部屋。もう一つは、本物のガンプラ好きが、組み立ててペイントするだけでなく、自分の作品を展示できる空間を用意しています。欲求をワンストップで解決してあげたいなと。

これに加えて、もっと人を集めるためのコミュニティを作っていきたいと思っています。そのための場所を用意したり、作ったものを自慢しあって遊べるようなコミュニティシステムを構築したいと考えています。将来的にはロケーションを拡大して、このブランドでショッピングしたいと人々に思わせたいと思っています。

──自社のブランド価値を高めていくということでしょうか?

最近ではTシャツやニッパなど、OEMを使ったオリジナル商品も売れるようになってきました。プラネットブランドとして、良いツールやシステム、楽しいコミュニティがあるということを打ち出して、「自分で作る」おもちゃのホビーを持っている人々が集まる場やサービスを提供していくのがゴールです。

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プラネットブランドのパンフ

パンデミック以降、購入者の考え方や消費習慣など、ビジネスを取り巻く環境が急激に変わっています。変化が激しいので、オフィスに座っていると遅れていってしまうと思っています。フィードバックもあるし、お客さんにもっと話を聞いて、新たなサービスに繋げて行きたいと思っています。

──IT技術者の強みにリアル店舗だからこそできるサービスが加わり、さらなる発展が期待できそうですね。本日は貴重なお話をいただきありがとうございました。


最近ではガンダムプラネットが起点となり、新たな地域とのつながり、新たなビジネスが生まれつつある。近くの小学校に子供が通う親たちから、自分たちがインストラクターとなって、プラモデルの教室ビジネスを始めたいとの申し出があった。店として前向きに協力することを約束。教室用のスペースを準備している最中で、まもなく開講する予定だという。

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Osamu F. MahupReporter.com
福崎 治 / Mahup Reporter 運営・編集責任者。ご意見、ご要望はメールにてinfo@mashupreporter.com