スイス山麓でハングライダーのインストラクターが旅行者のハーネスを固定し忘れ、そのまま飛行する衝撃の映像が話題となった。
旅行者はフロリダ出身のクリス・グルスキー(Chris Gursky)さん(54)。パイロットの背中に手をかけ3.2.1の合図で離陸したグルスキーさんは直後に、何かおかしいと気づいた。自分の体がハングライダーに固定されていないと分かったグルスキーさんは、素手でバーにぶら下がりながら、森の上を飛ぶ一連の様子が映されている。
パイロットの背中部分部分のベルトをつかんだ後、片手でバーを握ったり、インストラクターのパイロットの足につかまったりするグルスキーさん。パイロットも、バーで操縦しながら、グルスキーさんの服を掴んで飛行を続けるなど、着陸までの約2分間、手に汗握るシーンが展開される。
時速70kmを超える速さで着陸したグルスキーさんは、衝撃で手首を骨折した。入院中の様子や、手術でボルトの入ったレントゲン写真を公開している。ビデオには「激しい着陸でしたが、これを語りたくて録画しました。」と綴っている。動画は1日で400万回以上再生されている。
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ちなみにグルスキーさんは、初めてのスイス旅行で、グライダーも初体験だったという。飛行している間「なんとか落ち着こう。このかけがのない人生のために握り続けようとした。」という。固定し忘れたパイロットへの怒りはなく、「また彼と飛んでみたい。」とabcニュースに語っている。