ヘンリー王子とメーガン妃は、現在制作中のNetflixのドキュメンタリー番組や回顧録の内容に、変更を加えることを望んでいるという。
情報筋はPageSixに対し、夫妻はこれらの作品に収録されたチャールズ国王や妻のカミラ王妃、ウィリアム皇太子に関する発言の多くを「削除または、控えめな印象を与えるよう」修正したいと考えていると明かした。
ネトフリは2020年、夫妻とのコンテンツ作成に、1億ドルの契約金を締結したと伝えられたが、内容については明らかになっていない。
回顧録については、ヘンリー王子が昨年7月、「私的で正直」な内容になると発表していたことから、王室の暴露話が掲載されるのではと噂されていた。
変更の背景には、子供たちが国王から付与される「称号」の問題があるのかもしれない。
1917年に国王ジョージ5世が改めた規則では、「王国の君主の子供、君主の息子の子供およびプリンス・オブ・ウェールズの長男の長男」には、王子・王女の称号や、殿下または妃殿下(HRH)の敬称が与えられるとされている。つまり、ヘンリー夫妻の子供たちには、称号と敬称を得る資格がある。
しかし王室のホームページでは、アーチー君(3)とリリベットちゃん(1)の継承順位は6位と7位に変更されたが、称号はなく、これまでの「マスター」と「ミス」のままとなっている。
2人の称号や敬称について、チャールズ国王は、テレビ番組や回顧録が出版されるまで、延期することを検討しているとも報じられている。
「ニュー・ロイヤルズ」の著者ケイティ・ニコル氏は、称号の行方に関して、国王に近い情報筋が「今後数カ月で起きること、特にヘンリー王子の本と彼らのテレビ番組によるところが大きい」と語ったと明かしており、内容次第では、2人に称号が与えられない可能性があると示唆した。
完成は来年に?
ヘンリー王子の回顧録の出版時期は、すでに今年の年末から来年に変更されたとも報じられた。ネトフリについても、12月の配信を予定していたが、2023年の後半になる可能性があるという。
ハリウッドの関係者はPageSixに、現在「多くの話し合いが行われている」と述べ、夫妻は来年まで、配信時期を「引き伸ばす」ことを希望していると明かした。続けて、番組をこのまま「お蔵入りさせたいと思っている」可能性もあるといい、プロジェクトは「暗礁に乗り上げたのではないか」とも話した。
一方、ネトフリの関係者は同サイトに「12月に配信できるよう懸命に取り組んでいる」と説明。テッド・サランドスCEOには「番組を完成させるという、大きなプレッシャーがかかっている」と語った。
ちなみに、メーガン妃が制作総指揮を務める予定だった子供向けアニメ「Pearl」のプロジェクトは、5月に制作中止が発表されている。超高額な契約を締結したネトフリとしては、ドキュメンタリー番組だけは死守したいところではないだろうか。