「ないがしろにされた」ヘンリー王子、王室の扱いに憤慨か

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エリザベス女王の在位70年を祝う「プラチナ・ジュビリー」に参加するため、一家揃って里帰りしたヘンリー王子だが、王室から受けたぞんざいな扱いに腹を立てている可能性があるという。ヘンリー王子の伝記本「ハリー」の著者アンジェラ・レヴィン氏が、英紙サンに語った

プラチナ・ジュビリーは、2日から4日間にわたって開催された。初日に行われた祝賀パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」では、エリザベス女王がバッキンガム宮殿のバルコニーから国民にあいさつをした際、そこにヘンリー夫妻の姿はなかった。翌日のセント・ポール大聖堂での感謝礼拝では、2人に与えられた席は、チャールズ皇太子夫妻やウィリアム王子夫妻ら王室のシニアメンバーとは、反対側の列だった。

サンは、祝賀行事の初日に、長女リリベットちゃんとエリザベス女王が初めて面会を果たしたが、その際、夫妻は写真撮影を禁じられたと報じられている。王室側は「プライベートな家族行事」だとしており、写真がテレビで使用されたり、ヘンリー王子が出版を予定している回顧録に使用されたりすることを懸念したためと報じている。

レヴィン氏は、ヘンリー王子とメーガン妃が2日目の感謝礼拝に参列したのは、再度、写真撮影の機会を狙ったためだと推測。同氏は、2人は「Netflix(の番組製作)向けに、公の場に姿を現した」ものの、シニアメンバーと座席が遠く離れていたため、撮影は困難だと分かり、「驚愕したはずだ」と話した。夫妻だけでなく、「価値ある」王室一家との写真を入手できないことを知ったNetflixの役員も「非常に不満に感じただろう」と語っている。

さらに「相手にされなかったことを、ひどく怒っているだろう」とヘンリー王子の心中を推しはかったほか、「謝罪を受ける必要があると思っている」とも述べた。ただしレヴィン氏は、ヘンリー王子が2021年のオプラ・ウィンフリーとのインタビューで「チャールズ皇太子とウィリアム王子に陥れられた、父親から援助を打ち切られた」などと批判を展開したことに言及し、むしろ謝罪すべきは彼の方だと主張。「無礼に振舞っておきながら、心を開いてもらうのを期待することはできない」と非難した。

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誕生会にも言及

ヘンリー王子とメーガン妃は訪英中、かつてのすまい「フロッグモア・コテージ」で、リリベットちゃんの1歳の誕生日会を開催した。カジュアルなガーデン・パーティーには、いとこのザラ&マイク・ティンダル一家もお祝いに駆けつけたという。ただしウィリアム王子とキャサリン妃も招待を受けていたが、参加しなかったと伝えられている。

レヴィン氏はこれについて、ウィリアム王子らはこの日の朝、公式行事でウェールズのカーディフ城を訪問しており、午後はコンサートの準備があったため、誕生会を訪れることができなかったと説明した。

なお、ヘンリー一家が、ジュビリーの公式行事の終了を待たずに英国を発ったことについて、レヴィン氏はGBニュースで「欲しいものが手に入らなかったから、早々に立ち去った。怒りっぽいティーンエイジャーのようだ」と述べたほか、プライベートジェットを利用したことについても「通常の飛行機の10倍以上の二酸化炭素を排出した」と夫妻の行動を批判している。

Mashup Reporter 編集部
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