チョコに顔がない!パッケージ巡りハーシーに7.5億円の集団訴訟

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パッケージのデザインが欺瞞的だとして、消費者が米大手製菓メーカーのハーシーを相手取り、損害賠償を求める裁判を提起した。

原告となったのは、フロリダ州在住のシンシア・ケリー氏。先月28日、同社のチョコレートブランド「リーズ」のピーナッツバターチョコレート製品の購入者を代表し、フロリダ州中部地区連邦地方裁判所に、500万ドル(約7.5億円)の損害賠償を求めるクラスアクションを起こした。

Foxニュースによると、ケリーさんは昨年10月、レジ脇にディスプレイされたパッケージを見て「口と目がくり抜かれたキュートな見た目のパンプキンが入った製品だと思い」商品を購入した。価格は4.49ドルだった。しかし実物にはそのような細工が施されていなかった。

ケリー氏は訴状で「きめ細やかなカービングが施されていない商品だと知っていれば、購入していなかった」と主張。リーズのパッケージは「非常に誤解を招くものであり、多くの消費者がパッケージの写真に騙され、勘違いさせられた」と非難している。

さらに、コウモリやゴーストを型どった製品もパンプキン同様に顔がなく、フットボール型のチョコレートも「ただの卵に見える」と指摘。他の購入者からも「騙された」という意見がSNSに投稿されており、それらも証拠として提出された。訴訟は、これらの製品を購入したフロリダ州のすべての消費者が対象となる。

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訴状では、数年前のパッケージには顔は描かれておらず、ハーシーが「売上と収益を拡大」させるため、パッケージに手を加えたとも主張している。

この訴訟にネットではさまざまな意見が寄せられている。

賛成派からは「くだらないように思えるが、一理ある」「モノによっては大ごとになる。パッケージと実際の商品は異なるべきではない」と訴訟を支持する声が上がった。一方で「クラスアクションで儲かるのは弁護士だけだぞ。彼女が受け取けるのは商品代金分のチェックだけ」「虚偽広告に対する訴訟で最悪の部類」といった反対意見も投稿されている。

別の訴訟に関する”アイデア”も交換されている。「”大容量”と書かれているお菓子で満足する分量のものはなかった。具体性が欠如していたとして、私も500万ドルの補償を受ける必要がある」「(M&M’S)のマースも、Wではなく、Mのチョコが入っていたとして訴えられるべでは?」「アトランティックシティのカジノを訴えようと思っている。美女を広告に起用しているが、行ってみたら老人ばかりだった」「”ゼロ”って書かれている商品も紛らわしいから訴えよう」などの声が上がるなど、世間を騒がせる虚偽広告の訴訟は今後も続きそうだ。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。