NYの空中庭園「ハイライン」見どころ&歩き方ガイド

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ニューヨーク観光の気軽に楽しめるアクティビティとして人気のハイライン(The High Line)。2009年のオープン以来、段階的に開発が進み、2014年に最終段階が完成し、現在ではミートパッキングエリアから大開発の進むハドソンヤードまで、マンハッタンの西側を約2.33kmにわたって歩くことができる。

ハイラインでは、季節に応じて様々な植物を鑑賞することができるほか、新進気鋭のアーティストによる作品展示、歴史的建築物、ハドソン川やマンハッタンの街並みを一望できるなど、歩くだけで様々に楽しむことができる。今回は、ハイラインから見える風景とともに、南から北までみどころをご紹介する。

©mashupNY

ハイラインのみどころ

ハイラインの南のスタート地点、Gansevoort St(ガンズボート・ストリート)のティファニー財団展望台(Tiffany & Co. Foundation Overlook)には、2015年に移転したホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)が隣接する。美術館は、ポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルで知られる、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノ氏(Renzo Piano)による設計。

Whitney Museum
Whitney Museum©mashupNY

13rdストリート付近には、ザ・スタンダードホテル(The Standard)がハイラインをまたぐようにそびえ建つ。ハドソン川とマンハッタンの眺望を楽しむことができる人気のホテルだ。

The Standard
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昔の面影が漂うミートパッキングエリア。IT系企業のヘッドクオーター、有名ブランドのブティックやアートギャラリーとして活用され、新たに生まれ変わっている。

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テーマを変えて開催されるアートエキシビジョンはハイラインのみどころの一つ。現在は「突然変異(Mutation)」をテーマに、世界中から選ばれたアーティストたちの作品がところどころに展示されている。

Locus of Control
Alisa Baremboym 「Mutations: Locus of Control」 photo:©mashupNY
Mutations: Giantess
Sascha Braunig 「Mutations: Giantess」 photo:©mashupNY
high line
Marguerite Humeau 「Mutations:SPHINX JOACHIM」 photo:©mashupNY

L’Avalée des avalés
Jon Rafman 「Mutations: L’Avalée des avalés (The Swallower Swallowed)」 photo:©mashupNY

 
ハイラインでは、ところどころにベンチが設置されており、歩を止めて町並みを眺めながらゆっくり過ごすのもおすすめだ。
17thストリートと10thアベニューの交差地点の展望スペースでは、シアター気分でガラス越しに広がる風景を楽しむことができる。
ハイライン
© NYC & Company/Marley White

もとは神学校の寄宿舎のために建てられたというハイラインホテル(The High Line Hotel)。奥にはエンパイア・ステート・ビル(Empire State Building)が覗く。

Empire State Building
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周囲には、著名な建築物も多い。ねじれたような形状のガラス張りの建物は、建築家フランク・ゲーリー(Franc Gahry)が設計をした「IACビル(IAC building)」。その北側(写真右奥)には、ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)設計の「ヴィジョンマシーンビル(vision machine building)」がそびえる。1,000枚以上の大きさの異なるガラスパネルを使用し、見る角度や光の射し方によって見え方が大きく異なるのが特徴だ。

IAC building ©mashupNY

23thストリート付近には芝生と階段状のシートがあり(23rd Street Lawn)、向かいには今年3月より新たな作品が展示されている。「I Lift My Lamp Beside the Golden Door」と題する、ベルリンを拠点とするアーティスト、ドロシー・イアノン(Dorothy Iannone)氏による巨大な壁絵は2019年3月まで展示される予定だ。

「I Lift My Lamp Beside the Golden Door」by ドロシー・イアノン(Dorothy Iannone)
「I Lift My Lamp Beside the Golden Door」by ドロシー・イアノン(Dorothy Iannone)©mashupNY
©mashupNY
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Chrysler Building©mashupNY
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28thストリートまで北上すると、近未来型の独創的なデザインのビルが現れる。これは、2020年東京オリンピックの新国立競技場の設計で採用が決まりながらも撤回されてしまった世界的建築家、ザハ・ハディッド氏(Zaha Hadid)による高級コンドミニアム(520 W 28th Street)。ハディッド氏の最後の設計の一つとされ、ニューヨークでは同氏による唯一の建築物になるという。2017年に完工し、現在約500万ドル(約5億5,000万円)から1600万ドル(17億6,000万円)で販売されている。華麗な内装は専用ホームページより閲覧できる。

520 W 28th Street Zaha Hadid ©mashupNY

ハドソンヤード(Hudson Yard)では、高層ビルや、新たな道路、公園や公共スペースなど、民間によるものとしては米国史上最大ともいわれる大型プロジェクトが進行中だ。写真手前は新たなアートセンターとして2019年の完成を目指す「The Shed」。中央に写るハチの巣のような建築物は、ハドソンヤードのランドマークとして注目を集める巨大インスタレーション「Vessel(ベッセル)」が建設中だ。

The Shed
The Shed ©mashupNY
Vessel
Vessel©mashupNY

ハドソンヤードを迂回するように進むと、ハドソン川の美しい景色が開ける。ハイラインの北側の最終地点となるこのエリアはInterim Walkwayと呼ばれ、2014年にオープンされた。

Hudson river
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highline
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hudson river
©mashupNY

この他、ハイラインではガイドツアーや参加型のイベントなどが定期的に開催されている。詳細は公式ホームページで確認できる。

ハイラインは毎年異なるパブリックアートが設置され、インスタスポットとしても人気だ。

ハイラインのパブリックアート2018

オープン時間

季節によって異なる。
12/1-3/31 7:00 AM – 7:00 PM
4/1-5/31 7:00 AM – 10:00 PM
6/1-9/30 7:00 AM – 11:00 PM
10/1-11/30 7:00 AM – 10:00 PM

アクセス

最南端のGansevoort と Washington ストリートから、34thストリートと12thアヴェニューの最北端まで、約11箇所に階段や入口が設置されている。
詳細:http://www.thehighline.org/visit/#/access

マップ

2017年サマーシーズン

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。