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インターネット動画配信の飛躍的な拡充のおかげで映画、ドラマ、スポーツ、ニュースなど海外の最新コンテンツに安価で簡単にアクセスできるようになった。世界中から話題動画を誰よりも早く視聴する快感は何物にもかえがたい。
しかし、そういう新しくてレアなコンテンツに限って吹き替えや日本語字幕がついていない場合が多いのも事実だ。「英語ストレート」と聞いただけで、身を縮こませるのは日本人の習性だ。ところが、モノは考えよう。「なに言っているの?わかんなーい」のこの状況を逆手に取ると英会話の勉強に使えるのだ。ニューヨークで、日本人を含めた外国人用の英語教育に長年携わっているベテラン教師たちに、ネットコンテンツやメディアを利用した賢い英語勉強法を聞いた。
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実際、筆者の友人にもコンテンツをなるべく原語で視聴する日本人が少なくない。昨年、20年以上にわたる米国暮らしに終止符を打って故郷の青森に転居したジャーナリストのNKさんもそのひとり。「在米時代から好きだったドラマやスポーツはなるべく日本でも見続けています。日本にはネイティブと生の会話をする機会が極端に少なく、帰国後、著しく衰えた英語力の回復にはとても役立ちます」とLINEで語ったNKさん。数ある選択肢の中からモータースポーツとテニス、サッカー「プレミアリーグ」の中継は必ず原語で観る。「日本語の解説があっても敢えて副音声や現場音に切り替えます。そのほうが臨場感があるのと、日本語解説はどうしても参加する日本人選手や有名人選手の”応援色”が強まるので、試合そのものの面白さが半減するのです」。ただし、日本で多様なスポーツ中継をテレビで間断なく観ようと思うと複数のサブスクリプションへの加入が必要で、いきおい料金がかさむ。今の最大の悩みは「海外ソフト視聴にお金がかかること」だという。
コンテンツ選びのコツ
「英語を勉強するには自分の最大の関心事に結びつけることです」と語るのはニューヨーク郊外で駐在員やその子女に英語を教える学校「EJラーニング(EJ Learning)」のブレンダン・シェア校長。「海外から帰国した途端にシチュエーションが英語から日本語に変わりますから、その中で英語力を維持するのは大変難しい。コツとしては映画でもアニメでも本人が「楽しめる」ものを見続けるのがオススメです。海外コンテンツもただ視聴するだけでなく、内容やその中に登場する表現について視聴後に誰かと話し合える環境を作るのが大事。コンテンツ内で発言される言葉だけでなく、仕草や身体表現など、背景にある英語圏文化のシチュエーションを丸ごと体感し、忘れないようにする。そのためには映画もスポーツも有効です」。
来年創立50周年を迎えるニューヨークの老舗英会話学校「レナート・インターナショナル(Rennert International)」のイマー・ハリソン校長も「英会話を上達させたいのなら教科書に頼っていてはダメ。英語環境に没入するように自分を仕向けることです。そのためにはリアルな会話、つまり”Authentic Moment”が飛び交う英語のドラマや映画はとても効果的。ただ、日本語字幕を読むとセリフへの集中力が削がれるので、極力「字幕なし」で観るのがいいです」と力説する。
中級者向け「ラブコメ」活用法
同校の主任指導員マイケル・アンダーソン先生は、少し英語のできる中級者には『フレンズ』のようなラブコメ・ドラマ(Romantic Comedy)を推奨する。「恋愛、 デート、結婚などラブコメのテーマって万国共通でしょ?だから英語がわからなくても何となく雰囲気は理解できる利点があるのです」と語る先生のユニークなコンテンツ活用法は「お気に入りのラブコメの中でこれはと思う面白い(笑いのある)シーンを見つけたら、
- 初回は音声を完全にオフにして画面だけを観る。すると視線が自然に演者の身体や顔の表現に集中する。
- 次に、同じシーンに戻して、今度は「音声あり・字幕なし」でもう一度観る。何となく言っていることや笑いのツボがわかるような気がする。
- 3度目は「音声あり・日本語字幕あり」で同じシーンを観直す。
これを何度となく繰り返すことによって、表現が分かった上で会話内容を理解できるようになるのです」とマイケル先生。「最後に英語が聞き取れるようになったら文字に書き起こしてみるのもいいですね」。
大事なのは継続。たとえ原語コンテンツでもただ安穏と視聴しているだけでは英語は上達しない。「毎日30分必ず観るように習慣づける。そのためには情熱が必要です。だから自分の大好きなコンテンツをみつけるのが一番なのです」その意味ではスポーツ中継もいい。大好きなNBAの試合を毎日、必ず定時に原語解説で観戦し続けければ、バスケでおなじみの英語表現など自然に頭に入るだろう。
初心者におすすめドキュメンタリー
マンハッタンにあるブルーデータ語学学校(Bluedata international institute)のイアン・クライスバーグ先生は、有効なコンテンツに関して別の見方をする。「僕は英会話初心者には、ドラマではなくノンフィクションやドキュメンタリーを勧めます。お芝居ではない映像は、観ている人間にダイレクトに語りかけるので、(文化的背景を知らなくとも)出演者や制作者の意図が明確にわかるからです」とイアン先生。
推奨は『Stephen Fry in America』(スティーブン・フライのアメリカ、YouTube)、『Adam Ruins Everything』(アダム・ルーインス・エブリシング、HBO, YouTube clips)、 『How the States Got Their Shapes』(米国各州の成り立ち)などだが、中でも一押しの「英会話用」教材は『The Joy of Painting with Bob Ross』と題するユーチューブで視聴可能な絵画教室動画だと言う。「司会のボブ・ロス氏が話す英語がとても上品でわかりやすいのです。何度も使うコンテンツだからこそ良質の英語を聞かせてくれるソフトがオススメです」と言うのが先生の持論。
ちなみに動画コンテンツで生の英語を習得するテクニックとしては、映像に登場する人物が使うセンテンスをそっくり真似して発音し、スマホで録音したら聞き比べるのがいいそうだ。「両者の落差に愕然とするはずです。自分で正しいと思っていた会話英語が全然、違うものに聞こえます。そのギャップを埋める努力をしてもらいたいのです」
英語は音楽のように捉える
「動画コンテンツは、役に立つけど、それだけでは英会話はうまくなりません」と手厳しいのは、日本人の学習者に向けてユニークな発音矯正メソッドを開発したジョシュア・ポペノ先生(Popenoe Method English Pronunciation)。「英会話ですからね、話せなくては意味がない。そのために一番大事なのは発音です。英語の発音には日本語では使わない母音や子音があり、それに伴う口の筋肉の動きが山ほどあります。日本人が流暢に英会話を交わすためには、その動きを意識的に訓練して Muscle of Memory を鍛える、つまり体に覚えこませないといけないのです」と熱く語るポペノ先生は、ミュージシャンでもある。
シンガーとしての多彩な経験も踏まえて、英会話上達のキーワードは、Music of Language すなわち言葉を音楽と同様、リズムとメロディを持った一連の流れとして聞くことだと言い切る。「単語と単語の繋がりや、文章の中のどこにアクセントを持ってくるか、それを子供が歌を覚えるのと同じ感覚で身体に記憶させることが一番大切なのです」。
外国の映画やドラマで見られる役者たちの感情的な身体表現やアクションは、英語のリズムや単語同士の連結(connection)を身につけるための格好の素材で、基礎トレーニングには欠かせない。しかし、肝心なのは、そこから先。習慣的視聴で次第に耳に入ってくるMusic of Languageを今度は自分から発声・発信できるように「英語の筋肉」が働いてくれないと困る。そのためには、スポーツジム通いと同様、日々の鍛錬が必要なのだ。
便利に原語で視聴できるようになったネット動画だが、情熱、継続、そして身体改革の意識なくしては英語力のアップには繋がらないようだ。
海外コンテンツ視聴に役立つVPNサービス
インターネットの使用は危険と隣り合わせ。プライバシー漏洩などのリスクが常に伴う。特に公衆Wi-Fiを頻繁に使用する場合、第三者にデータが傍受される危険もある。これらのリスクを軽減するためには、VPNアプリの使用を検討したい。
ちなみにVPNとは「Virtual Private Network (仮想プライベートネットワーク)」の頭文字をとった略語で、インターネット接続とオンラインのプライバシーを保護する仕組みのこと。
公衆Wi-Fiだけでなく、自宅のWi-Fiルーターを使用する際にも、自分のIPアドレス、閲覧履歴、個人情報を知られないようにするのに役立つ。
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