マンハッタンのタイムズスクエアにあるワクチン接種会場で、期限切れのワクチンを誤って数百人に接種していたことがわかった。
市保健局によると、期限が切れていたのはファイザー社製のワクチンで、元NFLビルディング(47ストリート&7アベニュー)会場で、6月5日から10日に使用された。接種を受けた人数は約900人だという。すでに書面やメールで告知を済ませており、できる限り早急にファイザー製を接種し直すよう呼びかけている。
タイムズスクエアのワクチン会場は、当初ブロードウェイ業界の関係者向けに開設された。現在は、観光客を含む多くの人々が予約なしで受け付けている。
会場を運営するATCワクチネーションサービスは、謝罪を表明しつつも、接種したワクチンの「危険性はないと言われている」と発表している。現在同会場の運営は、別の業者へと変更されたという。
保健局も「安全性に危険はない」と述べており、再度接種が必要なことについて「保護されていることを確実にするため」とNBCニューヨークに説明している。
アリゾナ州でも先月、約400回分の期限切れのワクチンを接種していたことが発覚した。同州保健局は、問題を起こした医療機関に、今後のワクチンの注文を禁止したと発表している。