コロナ後のインフレ、生活費の高騰が市民の財布を直撃するなか、新たな調査で、ニューヨーカーが1ベッドルームの家を借りて暮らすために必要な年収は2,000万円近くに上ることがわかった。
不動産業者や起業家向けの調査組織「Chamber of Commerce」は、全国の120都市それぞれについて、1ベッドルームの家賃の中央値をもとに、必要な年収を割り出した。家賃が収入に占める割合は、日本でもお馴染みの30%に設定した。さらに各都市の収入の中央値と必要な年収の差も算出した。
それによると、ニューヨークの家賃は、一月あたり3,495ドル(約49.4万円、 1ドル141.45円で計算)で全国で最も高額だった。必要とされる年収は139,800ドル(約1970万円)となり、中央値(65,317ドル)を2倍以上回る結果となった。
ニューヨークに次いで家賃が高いのはマイアミとサンフランシスコで、一月あたりのワンベッドルームの中央値が3,000ドル。必要とされる年収は12万ドルに達した。ただしマイアミは、年収の中央値が41,287ドルと比較的低く、必要な年収との差は78,713ドルで、全国で最もギャップが大きい結果となった。
1ベッドルームの家賃を払うために必要な年収が高い都市上位5
ニューヨーク、ニューヨーク
家賃中央値(ワンベッドルーム):3,495ドル
年収中央値:65,317ドル
必要な年収:139,800ドル
マイアミ、フロリダ
家賃中央値(ワンベッドルーム):3,000ドル
年収中央値:41,287ドル
必要な年収:120,000ドル
サンフランシスコ、カリフォルニア
家賃中央値(ワンベッドルーム):3,000ドル
年収中央値:103,978ドル
必要な年収:120,000ドル
アーバイン、カリフォルニア
家賃中央値(ワンベッドルーム):2,718ドル
年収中央値:91,246ドル
必要な年収:108,720ドル
ボストン、マサチューセッツ
家賃中央値(ワンベッドルーム):2,650ドル
年収中央値:72,077ドル
必要な年収:106,000ドル
年収が低くて済む都市5
ラレド、テキサス
家賃中央値(ワンベッドルーム):604ドル
年収中央値:40,027ドル
必要な年収:24,160ドル
トレド、オハイオ
家賃中央値(ワンベッドルーム):660ドル
年収中央値:42,544ドル
必要な年収:26,400ドル
ウィチタ、カンザス
家賃中央値(ワンベッドルーム):690ドル
年収中央値:42,231ドル
必要な年収:27,600ドル
ラボック、テキサス
家賃中央値(ワンベッドルーム):695ドル
年収中央値:43,020ドル
必要な年収:27,800ドル
リンカーン、ネブラスカ
家賃中央値(ワンベッドルーム):775ドル
年収中央値:48,394ドル
必要な年収:31,000ドル