15日、ディズニー/ピクサーの新作アニメーション映画「インクレディブル・ファミリー」(Incredibles 2)が公開され、北米の興行収入が1億8千万ドル(約200億円)を記録し、初登場第1位となる大ヒットスタートを切った。
「Mr.インクレディブル」の公開から14年ぶりとなる続編は、2年前公開のピクサーアニメ「ファインディング・ドリー」(Finding Dory)が持つ最高記録、1億3,500万ドルを4,500万ドル上回り、アニメーション作品として、史上最高のオープニングを飾った。
同作品は、PG(保護者の指導が必要)指定作品としても過去最高の記録となる。今年公開作品としては「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(Avengers: Infinity War)、「ブラックパンサー」(Black Panther)に次ぎ、第3位のオープニング記録となる。
6月公開の映画としては、2015年公開の「ジュラシック・ワールド」(Jurassic World)に次ぐ記録で、映画全体としては第8位。
ヒットの要因は?
ニューヨークタイムズによると、映画館チェーンIMAXの映画エンターテインメントチーフ、グレッグ・フォスター(Greg Foster)氏は、批評家による高評価に加え、「Mr.インクレディブル」を観た世代が大人となり、幅広い客層からの支持を得ているとヒットの要因を分析する。ディズニーは25%の観客は35歳以上と発表している。
CinemaScoreによる出口調査ではAプラスで、映画批評・クチコミサイトRottenTomatoesの観客スコアは89%となっており、口コミ効果による数字の伸びが期待できそうだ。
ディズニーは、先月公開した「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(Solo: A Star Wars Story)が公開後4週間の現在でも、1億9,300万ドル(約212億円)の興行成績にとどまっている。
また、今月8日には、「トイ・ストーリー」シリーズや「カーズ」、「アナと雪の女王」の生みの親であり、本作のプロデューサーを務めるジョン・ラセター(John Lasseter)が、セクハラ疑惑の浮上による休職の後、そのまま退職することを発表した。「インクレディブル・ファミリー」のヒットはディズニーに明るい話題をもたらしている。
作品紹介
「インクレディブル・ファミリー」は、前作「Mr.インクレディブル」より14年ぶりの公開となった。前作はオスカーの長編アニメ賞を受賞している。
監督と脚本は、前作同様、ブラッド・バード(Brad Bird)が担当。声優には、クレイグ・T・ネルソン(Craig T. Nelson)、ホリー・ハンター(Holly Hunter)、サミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)が名を連ねる。
スーパーヒーロー一家の物語で、新作はママのイラスティガール(Elastigirl)が主人公となっている。イラスティガールは新たなミッションを授かり、パパのボブは、妻の代わりに家事を行うこととなるが。。
日本での公開は8月1日。
インクレディブル・ファミリー公式サイト