「寝てたの?」イスラエル政府、パレスチナ支持のモデル ジジ・ハディッドを名指しで批判

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パレスチナ人とのハーフの人気モデル、ジジ・ハディッドのSNSの投稿にイスラエル政府の公式アカウントが名指しで批判した。

ジジは週末、インスタグラムに投稿したインフォグラフィックで「イスラエル政府のパレスチナ人の扱いにはユダヤ教的な要素は何もない」と非難。「イスラエル政府を非難することは反ユダヤ主義ではないし、パレスチナ人を支援することはハマスを支援することにはならない」と主張した。

これに対して、イスラエル政府の公式アカウントは15日、ジジのオリジナルの文字を入れ替えたグラフィックを投稿。「ハマスのイスラエル人虐殺には、なんら立派な要素はない」とした上で、「ハマスをありのままに非難することは反パレスチナではないし、野蛮なテロリストとの戦いでイスラエル人を支援することは正しいことだ」と反論した。

コメント欄では「ジジ、この一週間寝ていたのか? それとも、ユダヤ人の赤子が自宅で屠殺されていることを見て見ぬふりをしてもいいと思っているのか?」と名指しで非難。「あなたの沈黙は、あなたの立ち位置を物語っている」と加えた。

イスラエル政府は一連の投稿で、子供部屋の床が血に染まった画像をシェアし、「これを非難しないのなら、あなたの言葉は空虚だ」と批判を重ねた。

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ジジはこれまで、妹のベラ・ハディッドと共に、パレスチナの解放を支持してきた。

ネットで声明を発信するべきとの声があがるなか、先週の投稿では、「不当な悲劇によって影響を受けたすべての人々と、この紛争によって日々奪われる無実な命のために祈っている」とした上で、ハマスの攻撃を「罪のない人々へのテロ行為」と非難。「パレスチナ人であろうとイスラエル人であろうと、罪のない民間人は犠牲になるべきではない」「すべての人間は、基本的な権利や扱い、安全を享受する権利があり、国籍、宗教、民族、生まれた場所は関係ない」と訴えていた。

FOXニュースによると、ジジの父親、パレスチナ移民で不動産開発業で成功を収めたモハメド・ハディッド氏は先週、インスタグラムで、イスラエルのネタニヤフ首相の画像に「ネタニヤフ:ヒトラーはユダヤ人を殺したくなかった。イスラム教徒にそうしろと言われたから殺した」とキャプションをつけ、「史上最悪の嘘」と投稿した。さらに別の投稿では、イスラエルによるガザの完全包囲を「これは決してハマスに関するものではない。250万人のパレスチナ人に新たな墓場を設けるためだ……現代の新たなヒトラーだ」と非難していた。

ネタニヤフ氏は2015年にシオニスト会議で行った演説で、ヒトラーは当初、ユダヤ人を絶滅させたくなかったが、パレスチナ人指導者のアミーン・フサイニー氏から「焼き払え」と扇動されたと述べていた。

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃をきっかけにはじまった戦争で、これまでの双方の死者は4,000人を超えたと報じられている。イスラエルはガザへの地上侵攻を前に、物資の供給を遮断するとともに激しい空爆を続け、AP通信によると100万人以上が家を追われたとみられている。病院ではまもなく発電機が停止すると予想されており、国連は、数千人の患者の命が危険にさらされると述べている。