ニューヨークタイムズによると、トランプ大統領によって解任されたジェームズ・コミー前FBI長官が、本の出版に向けて準備を進めていることがわかった。
本は、出版エージェントのJavelin社のパートナーである Keith Urbahn氏とMatt Latimer氏が代理人を務め、近々オークションにかけられる予定。大手出版社のすべてが強い関心を寄せているという。
代理人によると、内容は一般的な回顧録とは異なり、コミー氏が司法の職を通じて得た経験や教訓をもとに、リーダーシップや真実の探求といったテーマのものとなる。2016年の大統領選挙期間におけるクリントン氏の私的メールの調査や、トランプ政権下における時期もカバーし、「倫理的なリーダーをもとめる欲求に語りかける」ものとなるという。
コミー氏の執筆に関しては、解任後すぐにうわさが流れ、一部のメディアでは前受け金の金額が8桁(一千万ドル単位)のぼるとの憶測が流れた。コミー氏は当初、出版には否定的であったという。
コミー氏はオバマ政権時代の2013年からFBI長官を務めたが、2017年の5月9日に任期途中で解任された。6月8日に大統領選挙のロシア介入疑惑に関する公聴会に出席し、コミーメモと呼ばれる大統領との記録や、マイケルフリン氏に対する捜査中断に関する大統領の発言について証言。その模様は全米に生中継され、大きな注目を集めた。
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