米アマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高責任者(CEO)(54)は9日、25年間連れ添った妻、マッケンジー(MacKenzie)さん(48)と離婚する意向を明らかにした。
しかし、その後半日もたたない間に、ベゾス氏に新恋人がいるとの情報が報じられた。NYポスト紙によると、ベゾス氏は、Foxの「グッデイLA」(Good Day LA)の元アンカー、ローレン・サンチェス(Lauren Sánchez)さん(49)歳と現在付き合っているという。
サンチェスさんは、大手タレントエージェンシーWMEを経営するパトリック・ホワイトセル(Patrick Whitesell)氏と2005年に結婚しており、2人の間には2人の子供がいる。
また、サンチェスさんの前の夫、元NFLスター選手のトニー・ゴンザレス(Tony Gonzalez)氏の間にも1人の子供がいる。
ホワイトセル氏の経営するエージェンシーには、マット・デーモンや、クリスチャン・ベール、ケビン・コスナーらが所属する。ベゾス氏とサンチェスさんは、夫のホワイトセル氏を通じて知りあったという。
パイロットの免許を持つサンチェスさんは、ベゾス氏の宇宙会社ブルー・オリジン(Blue Origin)のプロジェクトメンバーとして雇われていたことも判明した。
目撃情報も続々
Peopleによると、2人は昨年、特にこの数ヶ月パーティなどで一緒にいる姿を目撃されていたという。
10月後半に、ベゾス氏とサンチェスさんに似た女性がマイアミのカーサ・トゥア・クラブにいたという情報もNYポストに寄せられている。
先週ビバリーヒルズで開始されたゴールデングローブ賞授賞式にはベゾス氏も出席しており、アマゾン主催のアフターパーティで、サンチェスさんと一緒にいたのを見た人もいる。
(Peopleによると、業界人である夫のホワイトセル氏もその場にいたという。)
一方で、昨年9月、マイアミでベゾス氏と妻のマッケンジーさんが、結婚25周年を子供たちと祝う姿が目撃されており、2人はまだ一緒にいると主張する人もいるなど、情報は錯綜している。
近しい人物によると、マッケンジーさんと別れた後にベゾス氏はサンチェスさんと付き合い始め、彼女も既にそのことを知っているという。
離婚による財産分与は?
突然のスキャンダルに加え、世界一の富豪、ベゾス氏の離婚による財産分与にも高い関心が寄せられている。
ベゾス氏は現在、フォーブスの世界の億万長者ランキングのトップで、総資産額は1,374億ドル(約15兆円)とも言われる。
2人の婚前契約書 (Prenup) については明らかとなっていない。TMZによると、もしプリナップを交わしていない場合、ワシントン州の法律では、婚姻期間中に築いた財産は共有となり、50/50で折半することとなる。
その場合、ベゾス氏の億万長者ランキングは一気に5位となり、逆にマッケンジーさんは世界で最も裕福な女性となる。
ベゾス氏は、アマゾンの16.3%の株式を所有し筆頭株主だが、財産分与によって持ち株比率が変わる可能性もある。
現在ベゾス氏が企業の支配権を握っているが、株式を折半し売却された場合、アマゾン自体の企業価値も薄れる可能性があり、株価にも大きく影響を与えると予測されている。
CNBCによると、ベゾス氏ほどの資産家の離婚はこれまでに例がないという。近い例として、メディア王のルパード・マードック氏の1999年の離婚が挙げられているが、婚前契約書が交わされていたという。
マンハッタンの離婚専門弁護士Michael Stutmanによると、ベゾス氏の富はマッケンジーさんとの婚姻期間中に形成されたため、かなりの大金を手に入れる可能性が高いと述べている。