大統領専用機に乗り込む際にタラップを踏み外す姿や、ぎこちない歩き方が度々話題になるバイデン大統領。最近は、健康のために高機能シューズを着用しているという。
ニューヨークポスト紙は、スニーカーを履いたバイデン氏の写真とともに「転倒に対する懸念が高まる中、最大限の安定性を保つことを目的とした新たな”ボートアンカー”(無用の長物)」と皮肉混じりに報じた。
バイデン氏が愛用するのは、米スポーツブランドHOKA(ホカ)のスニーカー「TRANSPORT」。ハイキングやウォーキングだけでなく、ストリートでも使用できるほか、レバーを引くだけで簡単に紐を締めることができる「クイックレース」機能を備える。また、「足の健康を確保」できるとして、米国足病学医師協会からお墨付きを得ている。日本での販売価格は22,000円。
ちなみに、バイデン氏の歩き方が「硬直」しているように見えるのは、「軽度の関節炎」が原因だという。主治医が2月に公表した診断書には、「左股関節の不快感が若干増大」していると説明されていた。
ポリティコは昨年7月、バイデン氏がエアフォース・ワンに乗り込む際、低いタラップを使用し、スニーカーを履き始めたと報じていた。バイデン氏は当初、革靴以外のシューズを履くことに、抵抗感を示したという。同サイトは「年齢に必要とされる快適さに対する譲歩」と伝えている。
ホワイトハウス副報道官のアンドリュー・ベイツ氏はポスト紙に、スニーカーの着用は「健康を維持するため」と回答した。「(トランプ支持者は)運動する大統領はお好きではないだろうが、すぐに慣れるだろう」と語っている。
なお、ライバル候補のトランプ氏も先日、フィラデルフィアで開催されたスニーカーの祭典で、Tロゴ入り金ピカスニーカーを披露。シリアル番号入りのハイトップ1,000足は即日完売した。
大統領選のディベートでは、アメリカを代表するシューズ「スニーカー」を着用した2人の対決が並ぶ姿が見られるかもしれない。