トランプ氏、オルタナティブメディア出演に手応え「全く新しい世界」

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トランプ氏は25日、米国最多の視聴者を誇る人気ポッドキャスター、ジョー・ローガン氏の番組に出演し、3時間に及ぶ対談を行った。

共和党の大統領候補に3回連続指名されたことは「素晴らしいことだ」と自画自賛しつつ、「良いニュースが出たことがない」と不満を口にした。

その後2人の会話は、若者の主流メディア離れに及んだ。

トランプ氏が「私が民主党ならもっと容易だった。多くのポジティブな報道が流れただろう」と述べると、ローガン氏は「気味が悪い。腐敗したビジネスだ」と同意。「メディアの大多数は民主党のプロパガンダ機関として機能している。信じられないが、見ていて奇妙だ。多くの若者はそれに気づいていると思う。残念なから多くのブーマーたちは依然、新聞を読み、CNNを信じていると」と述べ、「ロシア疑惑などの偽情報などありとあらゆる罪を着せようとしたが、あなたの発言を明らかに歪曲したもの」と批判を続けた。

ローガン氏は「ネットは、他から得られない情報を人々に提供」する役目を果たしていると主張。「プロパガンダは結局、自らのクレディビリティを低下させることにつながる」「人々はそれを聞きたがらなくなる。何が起こっているのかを認識し、侮辱されたと感じるからだ」と見解を語った。

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トランプ氏は今回、Z世代(1997年から2012年生まれ)の男性有権者に人気のメディアへの出演を優先してきた。ローガン氏をはじめ、コメディアンのテオ・ヴォン、ユーチューバーのローガン・ポール、ストリーマーのアディン・ロスらと対談を重ねた。

25日夜、YouTubeに投稿されたローガン氏との対談は、1日半で2,500万回以上再生された。

トランプ氏は、これらの番組への出演を決意したのは、末息子バロン君(18)の助言によるものだと明かし、「全く新しい世界だ」と称賛。TikTokのコンテンツは「何十億回」もの再生回数を叩き出していると述べ、「クレイジーだ」「共和党は若者の間で30ポイント低下しているが、私はプラス30で、TikTokのトップにいる。若者は絶大なインパクトを持っている」と誇らしげに語った。

ローガン氏は「若い世代は、ウォーク(woke)のタワゴトを拒否しており、彼らに叱られるのにウンザリしている。精神を患っていると思っており、社会のモラルを説いているのに嫌気がさしている。みな怒っている」「今や体制に逆らうのは共和党の方だ。彼らは、反逆者やパンクロックになりたがっている」「リベラル派は、批判の封じ込めに賛成し、オンラインの検閲に賛成し、言論の自由の規制や憲法修正第1条の規制を議論している」と捲し立てた。

対抗馬のハリス氏は今回、ローガン氏の番組への出演を見送った。出演を依頼した理由についてローガン氏は、ハリス氏を「1人の人間として知るため」「自分の考えを表現して欲しかった」と語った。トランプ氏も「彼女はこの類のインタビューを受けるべきだと思う」と同意しつつ、「多分めちゃめちゃになるだろう」と皮肉った。

Mashup Reporter 編集部
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