全世界で大ヒット公開中の映画『ジョーカー』(Joker)は、公開3週間で、北米の興行収入が2億5867万ドルに達した。
Hollywood Reporterによると、全世界興収は7億7881万ドルとなり、2018年公開の『デッドプール2』(Deadpool2)の7億8,500万ドルを超え、史上最高のR指定作品となった。金曜日には8億ドル(約870億円)を超えると予測されている。
なお、『デッドプール2』には、FOXが後に製作し、中国などでヒットしたRG-13バージョン「Once Upon A Deadpool」の興行成績が含まれる。
『デッドプール』も祝福
米国の映画界では、作品の記録が塗り替えられた際、監督らが祝辞を送るのが習わしとなっている。
『デッドプール』で主演を務めたライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)は、SNSで「You mother f—–」とデッドプール口調で祝福した。
観光地として一躍有名となったブロンクスの階段には、『デッドプール』ほか歴代トップのR指定作品に登場する俳優名や愛称が記載されている。
(「マトリックスのネオ」、「It」のペニーワイズ、「パッション」のキリスト、「LOGAN/ローガン」のヒュージャックマン、「ハングオーバー」のウルフパック、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」、「テッド」順)。
10億ドルを予測するアナリストも
『ジョーカー』はフォアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)演じる孤独な大道芸人のアーサーが、悪役のジョーカーへと変貌する様子を描く。監督はトッド・フィリップス(Todd Phillips)。第76回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞。製作費はわずか5,500万ドルと言われている。
『ジョーカー』は、米国で銃暴力を引き起こす可能性があるとして、公開前に物議を醸した。批評家による映評も二分されたが、歴代最高の10月オープニング週末興収を達成するなど大ヒットスタートを切った。
中国では未公開だが、アナリストの間では、劇場公開終了までに8億5000万ドル(約920億円)から10億ドル(約1090億円)に達すると予測している。