先日報じられた「クリームチーズ危機」は、ベーグル店だけでなく、チーズケーキ店も直撃している。
CNNによると、1950年創業の飲食店「ジュニアズ」(Junior’s)では、名物のニューヨークチーズケーキの製造を、一時的に停止せざるをえない事態に陥った。
ジュニアズのケーキは、85%がクリームチーズで出来ており、使用量は年間1,800トン以上にのぼるという。
オーナーのアラン・ローゼン氏はCNNに対し、金曜日に、ニュージャージー州バーリントンにある工場での製造を、一時停止すると明かした。週末に材料を調達し、再稼働するが、来週中に再び、停止する可能性があると述べた。
ホリデーシーズンは例年、ケーキの需要が最高潮に達する。ジュニアズの通販部門では、全注文の半数が、年末の3カ月間に集中している。レストラン部門の売上も、20%から30%上がるという。ローゼン氏は、最も大事な稼ぎ時に、在庫不足が重なったと嘆いた。
ニューヨーク市内の多くのベーグル店に、クリームチーズを出荷しているクラフト・ハインツ社は、レストランや食料品店の需要に応えるため、例年に比べ、生産量を30%から35%増加しているが、それでも追いつかない状況だという。
広報担当者はニューヨークタイムズに対し、今後も品不足の傾向は続くだろうと話している。