ニューヨークチーズケーキが有名なニューヨークの老舗レストラン、ジュニアズ(Junior’s)。1950年にオープンしたユダヤ系のデリカテッセンで、店内ではチーズケーキ以外にも200以上のメニューがある。65年以上に渡ってニューヨークで愛されるブルックリンの有名なレストランをご紹介。
ジューイッシュ系デリ
1950年にハリー・ローゼン(Harry Rosen)氏が、ブルックリンの現在の地でオープン。パストラミやコーンビーフなどのジューイッシュ系デリのレストランとしてオープンした。
濃厚なニューヨークチーズケーキで有名なジュニアズだが、レストランには、200以上のメニューがある。パストラミやコーンビーフをサンドしてグリルするルーベンサンドイッチや、チキンスープにマッツォボールが入った「chicken in pot」など伝統的なジューイッシュ料理がメニューに並ぶ。料理をオーダーすると、きゅうりとビーツのピクルス、コールスローが添えられる。
ニューヨークチーズケーキ
チーズケーキのレシピは、1960年にパン職人のEigel Petersen氏と創業者のハリー・ローゼン氏によって開発された。濃厚でクリーミーな味わいが特徴のニューヨークチーズケーキは、フィラデルフィア・クリームチーズを使用。現在も、昔と同じレシピを用い、コーシャ(ユダヤ教の規定に基づく材料と製法)で作り続けられているという。
ライムの酸味が爽やかなキーライム・パイ・クリームチーズケーキ。
雑誌ニューヨークマガジンの1973年の特集「チーズケーキオリンピック」では、ニューヨークで第1位を獲得。
映画のロケ地にも登場
2008年公開の映画『セックス・アンド・ザ・シティ』にも登場。シティホールで友人たちだけの結婚式を終えたキャリーとビッグ他、フルキャストが揃って、アットホームな食事をするシーンは、ジュニアズで撮影された。
また、ラッパー、L.L.クール J (LL Cool J)のヒットソング「Doin’ It」のプロモーションビデオも同店で撮影された。
創業の地は「チーズケーキ」通りに
ハリー・ローゼン氏が1996年に亡くなった3年後、当時のニューヨーク市長ルディ・ジュリアーニ氏は、その功績を称え、フラットブッシュ・アベニュー・エクステンションと、デカルブ・アベニューの角を、「ハリーローゼン通り、チーズケーキコーナー」(Harry Rosen Way – Cheesecake Corner)と命名した。
大統領や歴代のNY市長や知事も来店
オバマ大統領や、クリントン夫妻、歴代の知事や、マイケル・ブルームバーグなど歴代のニューヨーク市長もジュニアズを訪れた。
選挙活動中のヒラリー・クリントン氏。クリントン元大統領も以前に同店を訪れている。
今年新たにブロードウェイにも大型レストランをオープンした際は、デブラシオ市長がテープカットに駆けつけた。
その他、店内には様々なセレブリティや政治家との写真が飾られている。ニューヨークを訪れた際は、ぜひ創業の地、ブルックリンの本店に足を運んでみよう。
Junior’s Restaurant&Cheesecake
場所:386 Flatbush Avenue EXT,Brooklyn, New York 11201 地図
営業時間:日–木: 6:30 am – 12 am、金・土: 6:30 am – 1 am
マンハッタンにはタイムズスクエアに2店舗(45th Stと49th St)ある。
公式サイト