ラッパーのカニエ・ウエスト(Ye)が設立した神学校が閉鎖の危機に直面している。
「ドンダ・アカデミー」(Donda Academy)のジェイソン・エンジェル校長は26日、保護者らに宛てた文書で、今年度の残りの授業をただちに中止し、明日から学校を閉鎖すると連絡した。
しかし現在、情報が錯綜しており、TMZは、学校が夜になって再びメールを送り、27日朝に再開する計画を伝えたと報じた。
ただし、学校が再開できるかは不明。カニエの言動に教職員らが反発しており、ボイコットする可能性もあるという。
カニエの母親の名を冠したドンダ・アカデミーは、今年カリフォルニア州のシミバレーに開校したばかり。キリスト教系の私立学校で、ウェブサイトには「世界の神の栄光を反映する」と案内されている。なお行政の認可はまだ下りていないという。
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カニエの反ユダヤ主義的な言動を巡って、各社が関係解消に動いている。これまでJPモルガンチェースやVogue、バレンシアガ、タレントエージェンシーのCAAが契約打ち切りを明らかにした。
さらに25日、Yeezyブランドを販売するアディダスが契約を解除すると発表。それにより、カニエの推定資産額は、20億ドルから4億ドル(約585億円)に減少したとも伝えられている。
この日カニエは、ロサンゼルスに本社を置くフットウェア会社スケッチャーズ(SKECHERS)を訪問したが、役員らから入室を拒否された。さらに、ロンドンのマダムタッソー館からも蝋人形が撤去されるなど、キャンセルが続いている。