ケイト・スペードさん 娘に宛てた遺書が発見

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5日、マンハッタンの自宅で自殺したデザイナーのケイト・スペード(Kate Spade)さん(本名、キャサリン・ブロスナン,Katherine Brosnahan)(55)の部屋で、娘のフランシスさんに宛てた遺書が見つかった。

芸能サイトTMZによると、遺書は、ケイトさんの遺体の近くのベッドの上で発見された。

13歳になる娘、フランシス・ベアトリクス(Frances Beatrix)さん宛に書かれており、「あなたのことをいつも愛していたわ。これは、あなたのせいじゃないのよ。パパに尋ねてね」(Bea – I have always loved you. This is not your fault. Ask Daddy!)という内容だという。

第一発見者は、ハウスキーパーで、ケイトさんはクローゼットのドアノブに赤いスカーフをかけ、首を吊った状態で発見された。既に意識はなく、冷たくなっていたという。ハウスキーパーは1階に駆け下り、管理人に状況を説明。管理人が部屋に上がり、スカーフを切った上で、心肺蘇生を試みたが、助かることはなかった。

5日夕方、アッパーイーストサイドのパークアベニューのコンドミニアム前には多くの報道陣が詰めかけた。

kate spade house
©mashupNY

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うつ病で苦しんでいた

家族はケイトさんが、うつ病を患っていたと述べている。ニューメキシコ州サンタフェ在住の姉のレタ・サファロ(Reta Saffo)さんによると、ケイトさんは、ブランドの明るくてポジティブな”happy-go-lucky”イメージを崩さないために、医師の助けを拒否していた。
サファロさんは、自殺のニュースを聞いた時、「予期できないことではなかった。」と地元紙Kansas City Starへのインタビューに回答している。
サファロさんの夫は医師であり、この3-4年間は、ナパやニューヨークに何度か出向き、彼女に入院などの治療を受けるよう手助けをしてきたという。ケイトさんは、うつ病を患い、克服したキャサリン・ゼタ=ジョーンズさんが治療を行なった同じ病院への入院に同意してくれたが、入院の直前になり、やはりブランドのイメージが損なわれることを心配し、キャンセルとなった経験を明かした。
また、ケイトさんは、2014年8月に自殺を図ったロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)さんのニュースをテレビで繰り返し見入っていたと語っている。
ケイトさんは、少女のように常に好奇心がおう盛で、ケイト・スペードブランドへのストレスやプレッシャーが、結果的にうつ病へと繋がった可能性があると述べている。

ケイトさんは、2007年に、自身の会社Kate Spade & Co.(ジャック・スペードブランドは除く)をリズ・クレイボーン社(Liz Claiborne Inc)へと売却。
その後、2005年に生まれたフランシスさんの育児に専念するため、仕事は休業していた。
2016年には、娘の名前を冠した、新たなファッションブランド「フランシス・ヴァレンタイン」(Frances Valentine)を立ち上げ、デザイナーとして再び現場に復帰していた。

デザイナー、ケイト・スペードさんが死去 死因は自殺

東京自殺防止センター連絡先

www.befrienders-jpn.org

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。