「ドレスを着たトランプ」アリゾナ州知事選で激戦の末、敗北

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激戦区のアリゾナ州知事選で、元テレビキャスターでMAGA候補者のケリ・レイク(Kari Lake)氏が、民主党のケイティ・ホッブズ(Katie Hobbs)州務長官と大接戦の末、敗北する見通しとなった。14日、NBCニュースが報じた。同局は、激戦州の中で「最も強力とされてきたプロトランプの選挙否定論者を破った」と伝えた。

ホッブス氏はこれまで集計された250万票のうち、50.4%を獲得した。2015年から州知事を務めてきたダグ・デューシー氏(共和党)の後任を引き継ぐ。

当選が確実となったホッブズ氏は声明で「一生に一度の光栄」と有権者への感謝を述べた。一方、レイク氏はツイートで「アリゾナの人はデタラメだと分かっている」と選挙不正説を匂わせた。

RealClearPoliticsの平均世論調査によると、9月上旬の時点でホッブズ氏はレイク氏を1ポイント上回っていたが、下旬に逆転。レイク氏は選挙直前、2.7ポイントまでリードを拡大していた。

オバマ元大統領は今月2日、フェニックスで行った集会で「選挙否定論者が、知事や上院議員、州務長官、司法長官を務めるなら、アリゾナで民主主義は存続することができないだろう。誇張ではない。それが事実だ」と強調。MAGA候補者の当選に警戒感を示していた

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「ドレスを着たトランプ」

レイク氏は、地元メディアFox10のキャスターを20年以上務めた。ガーディアンによると、2020年大統領選では、視聴者にバイデン氏の勝利を伝えるのを躊躇していたという。翌年3月に退職した際「まったく真実だと思えないニュース原稿を読んでいたことに気づいた」と離職理由を語った。その数カ月後、知事選に出馬を表明した。

レイク氏は2008年、ジョン・ケリー氏やオバマ氏に献金するなど民主党を支持していたが、その後無所属となり、共和党に鞍替えした。

かつては不法滞在者に恩赦を与える法案を支持していたが、現在は移民の入国を「侵略」だと非難し、白人が他の人種に置き代えられる「グレートリプレースメント理論」を主張しているとも伝えられている。選挙戦では、同性愛嫌悪の牧師を起用した広告を作成したほか、中絶を「究極の罪」と呼ぶなど、右派の立場を明確にしている。選挙集会では「ドレスを着たトランプと呼んで」と聴衆に訴え、トランプ派をアピールしていた。

共和党関係者によると、レイク氏は、トランプ氏の2024年大統領選のランニングメイトに指名される可能性もささやかれていたという。

Mashup Reporter 編集部
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