「娯楽使用の可能性」俳優マシュー・ペリーさんの体内からケタミン

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ロサンゼルス郡検視局は15日、ドラマ「フレンズ」の俳優マシュー・ペリーさん(54)の死因について、「ケタミンによる急性作用」による「事故」と発表した。

ペリーさんは10日28日、ロサンゼルスの高級住宅地パシフィック・パリセーズにある自宅のプールで死亡していた。ペリーさんの助手が「うつ伏せで浮かんでいた」のを発見し、通報した。救急隊員が現場に到着した際、複数の処方箋が見つかったと伝えられている。違法薬物などはなかった。

ニューヨークポスト紙などによると、検視報告書では死因に関して、ケタミンのほか、溺死や鎮痛剤ブプレノルフィンなども挙げられていた。ペリーさんの血液中から検出されたケタミンは、全身麻酔をする際の使用量に等しかったという。

マシューさんは19カ月間薬物を使用していなかったが、「ケタミン注入療法」を受けており、亡くなる1週間半前にもケタミンを投与していた。ケタミン注入療法は「治療効果のないうつ病や不安、PTSDなど、さまさまざなメンタルヘルスの状態」をコントロールするために用いられる。

しかし検視局は、ケタミンの半減期は3-4時間だと説明。体内から検出された薬物は、1週間前の治療によるものではないとしたものの、どのように入手され、体内に取り込まれたのかは明らかにしなかった。

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検視局はケタミンについて、本来は「医療または手術目的で使用される解離性麻酔薬」としつつも、「娯楽目的」や「短い幻覚作用を得る」ために、パーティーなどで誤用される場合があると説明している。

ペリーさんは1994年から2004年まで放送された人気ドラマ「フレンズ」に出演していた頃から、薬物やアルコール、鎮痛剤(バイコディン)の依存症に苦しんでいた。1997年には、依存症のリハビリを受けていることを公表していた。

マイアミで高級メディカル・コンシェルジュCasa Privéeを営むジョナサン・バンコール氏は、ポスト紙に対し、ケタミンは訓練された医療専門家が投与するため「一般的には安全」だと説明。自分で投与する経鼻薬はリスクを伴う上、「安全性がより低下する」という。ケタミンは、ブプレノルフィンなどの鎮痛剤によって「鎮痛効果を強化させ、意識を失う可能性がある」とその危険性について指摘。医師が「量を正確に計測」できる点滴で治療を受けるのが、最善の方法」と語っている。

Mashup Reporter 編集部
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