ケヴィン・ハート、アカデミー賞司会を降板。過去の同性愛者への差別発言で

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コメディアンのケヴィン・ハート(Kevin Hart)は7日、来年2月開催の第91回アカデミー賞授賞式の司会者を辞退すると表明した。
4日にケヴィン・ハートの司会役が発表された後、過去の同性愛者への差別的な発言に、多くの非難が寄せられていた。

ケヴィン・ハートは深夜に、ツイッターで「オスカーの司会を辞退します。素晴らしい才能のアーティストに祝福される会を邪魔したくありません。」と述べ、「私の過去の無神経な発言について、LGBTQコミュニティの方々に心からお詫び申し上げます。」と謝罪した。

この直前には、自身のインスタグラムに、(映画芸術科学)アカデミーが謝罪しなければ、他の司会者を探す予定だと伝えてきたと述べ、”ネットの釣り”に貢献したくないとして、謝罪ではなく辞任を選んだと動画でメッセージを投稿している。

さらにこの前日、6日には「否定的な発言や怒りの理由を見つけるのは、やめてほしい。」とインスタグラムに投稿。「私ももうすぐ40歳だ。もし年齢と共に、人は成長し、進化すると思われないならば、どう説明すべきかわからない。全ての人を愛してるよ。」と述べていた。

問題の発言は?

ケヴィン・ハートは、2009年と2011年にツイッターで、差別的な発言を行っているが、いずれも削除している。
2011年のツイッターでは、もし私の息子が帰ってきて娘のドールハウスで遊ぼうとしたら、私はそれを壊して、そいつはゲイだ。やめろ。と言うだろうと投稿している。

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2010年放送のコメディ番組「Seriously Funny」では、「自分がもっとも恐れていることの一つは、自分の息子がゲイだとカミングアウトすることだ。異性愛の男性として、息子がゲイになるのを防ぐことができるなら、そうするさ。」と発言している。

ケヴィン・ハートが司会に決定したことを受け、LGBTQの擁護団体「中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟」(GLAAD)は、アカデミー賞を放送する米ABCや、映画芸術科学アカデミー、ケヴィン・ハートのマネジメント会社と話し合いを行うと発表。
女優のジェイミー・リー・カーティス(Jamie Lee Curtis)や、コメディアンで俳優のビリー・アイクナー(Billy Eichner)らも非難を述べた。

差別発言による司会者降板の例

過去には、2012年のアカデミー賞プロデューサーを務めるブレット・ラトナー(Brett Ratner)が、同性愛者を中傷する発言によって辞任した。その直後、ラトナー氏が起用した司会者のエディー・マーフィー(Eddie Murphy)も辞退を発表した。

Mashup Reporter 編集部
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