ヘンリー王子とメーガン妃の話題のドキュメンタリー番組「Harry and Meghan」が、8日からNetflixで配信がスタートする。
今週公開された予告編では、ヘンリー王子が、王室での生活を「ダーティ・ゲーム」と批判する場面が挿入され、早くも物議を醸しているが、チャールズ国王が2人の敬称や称号を剥奪する可能性についても、さまざまな憶測が流れている。
情報筋はデイリービーストに対し、故ダイアナ妃が離婚した際、妃殿下の敬称が剥奪されたことで、王室は「懲罰的かつ残虐」というイメージを植え付けたと指摘した上で、チャールズ国王は、同じ過ちを繰り返さないよう「慎重になるだろう」と予測した。敬称を剥奪する権限はあるものの、実行した場合、「パンドラの箱を開ける」ことになりかねないと述べた。
なおヘンリー王子夫妻は英王室を離脱する際、「HRH」(殿下、妃殿下)の敬称と、「ロイヤル」を商業的なブランディングとして利用しないことに合意している。
別の情報筋は、王室が2人の敬称について、即座に決断する可能性は低いとし、「ゆっくり、慎重に」「成り行きを見守る」姿勢を取るだろうと語った。来年5月に予定されているチャールズ国王の「戴冠式前には、何も起きないだろう」と述べた。ヘンリー王子夫妻が戴冠式に出席するかについては、現時点で不明だという。
なお「公爵」や「公爵夫人」の称号の利用停止に関しては、議会制定法で決定される必要があるため、可能性は低いという。
1917年に定められた称号剥奪法では、君主やその同盟国に対して武力を行使した者や、敵を支持した王族が剥奪の対象となった。第一次世界大戦中に定められた規則で、法解釈では、今日に適用するのは難しいと見られている。
チャールズ皇太子が国王に就任したことで、規則上、夫妻の2人の子供、アーチー君とリリベットちゃんも称号や敬称を得る資格を得た。しかし、チャールズ国王は付与を「急いでおらず」、与えない可能性もあるという。
情報筋は同サイトに、夫妻の敬称の剥奪は「挑発的」とみられるが、子供たちに与えないことは「それほど攻撃的な動きではない」と説明。基本的に「何もしない」ということは、王室が「得意とするところだ」と語っている。