第92回アカデミー賞授賞式が9日、ロサンゼルスのドルビーシアター(Dolby Theatre)で開催された。
その年に他界した映画人を追悼するコーナーでは、今年のグラミー賞で主要4部門を獲得したビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)が出演。故人の映像を背景に、兄のフィニアス・オコンネル(Finneas O’Connell)のピアノの伴奏に合わせてビートルズの名曲「イエスタデイ」を捧げた。
歌が始まると最初に、オスカー像を手にしたNBAレイカーズの元スター選手、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)さんの姿が映し出された。写真の隣に「人生はあまりにも短くて、落ち込んだりくじけたりしている場合じゃない。動き続けなくてはならない。進み続けなくてはならない」と、生前インタビューで語った言葉が添えられた。
ブライアントさん(41)は2週間前、ヘリコプターの墜落事故により、同乗していた13歳の娘ジアナ(Gianna)さんとともに他界した。
コービーさんは2018年の第90回アカデミー賞で、自身がプロデューサーを務めた『Dear Basketball Diary』で短編アニメ映画賞を受賞している。
スクリーンにはこのほか、ピーター・フォンダさん、4日前に他界したカーク・ダグラスさん、ドリス・デイさん、京マチ子さん、『ゴッドファーザー PART II』などで活躍したダニー・アイエロさん、アンナ・カリーナさん、チューバッカ役のピーター・メイヒューさんらの姿が映し出された。
スパイク・リー監督は亡きスーパースターの追悼の意を表し、レイカーズのパープルカラーに、ブライアント氏の背番号24番をあしらったグッチのカスタムスーツで授賞式に参加した。
リー監督は2009年にブライアント氏の1日を追ったドキュメンタリー作品「Kobe Doin’ Work」を製作している。