1826年創業の老舗百貨店ロード・アンド・テイラー(Lord & Taylor)と親会社のル・トート(Le Tote)は27日、全38店舗およびウェブサイトで閉店セールを開始すると発表した。
Hilco Merchant Resourcesとゴードン・ブラザーズ(Gordon Brothers)のジョイントベンチャーがセールを行う。
同社の広報担当者は声明で「われわれは様々な選択肢を検討する一方で、棚卸資産の価値を最大化するため、同時に店舗を清算するのが懸命だと考えている。」と声明で語った。
ロード&テイラーとル・トートは今月2日、連邦破産法第11条の適用を申請。19店舗を閉鎖し、残りの店舗の営業を継続するため、売却先を模索すると発表していた。
2019年にマンハッタンの旗艦店を閉鎖
ロード&テイラーは2012年にハドソンズ・ベイ(Hudson’s Bay)が買収し、昨年ファッションレンタルサービスのスタートアップ企業ル・トートに7,500万ドルで売却した。ル・トートはロード&テイラーのリブランドを図るため昨年12月、SoHoにポップアップショップを開設していた。
また1914年にオープンしたマンハッタン5番街の旗艦店は、2019年1月に閉鎖。建物はオフィスシェアのウィーワーク(WeWork)に8億5,000万ドルで売却した。同建物はアマゾンがオフィスとして使用する予定で、2,000人の従業員を雇用する計画を立てている。