ニューヨークを代表する老舗百貨店ロード・アンド・テイラー(Lord & Taylor)は2日、マンハッタン5番街の旗艦店を閉店した。
5番街の旗艦店は閉店したが、その他の45店舗は引き続き営業を続ける。ロード&テイラーのオリジナルブランドは、ウォルマートのウェブサイトでも販売されている。
閉店10日前の様子
閉店に先駆け、10月4日より閉店セールが実施さえさされた。
閉店10日前には、衣類が10ドル以下となるなど、最終セールを実施。店内のラックやマネキン、鏡、オフィス家具などの備品も全て売りに出された。
ロード&テイラーの歴史
ロード&テイラーは、1826年にサミュエル・ロード(Samuel Lord)が創業した米国最古の高級百貨店で、五番街の旗艦店は1914年2月にオープンした。現在は、ハドソンズ・ベイ(Hudson’s Bay Co)の傘下にある。
11階建てのルネサンス様式の店舗の建物は、ニューヨーク市の歴史建造物(ランドマーク)に指定されている。
同社は2017年10月、建物をオフィスシェアスペース運営会社のWeWork(ウィー・ワーク)のジョイントベンチャーに8億5,000万ドル(約930億円)で売却する計画を発表した。
当初、2018年のホリデーシーズン後に売り場面積を4分の1以下に縮小し、下層階を賃貸し、営業を続ける予定と報じられていたが、昨年6月に全館閉鎖を発表。10月から閉店セールを実施していた。
Advertisement
最後となった冬の風物詩 ホリデーウィンドウ
ロード&テイラーは、ホリデーウィンドウのパイオニア的な存在でもある。1938年にウィンドウのディスプレーを始めて以来、マンハッタンのクリスマスシーズンを明るく灯し続けてきた。
今年は、2面のみを使用し、過去のディスプレーの歴史を映像で振り返った。