バイデン氏が選挙戦からの撤退を表明したことで、トランプ陣営は戦略の見直しを迫られることになった。リベンジに闘志を燃やしてきたトランプ氏に加え、支持者から一斉に非難の声が上がった。
トランプ氏はTruth Socialのアカウントを更新し、打倒バイデン氏に費やした労力を返せと主張した。
「われわれは悪徳ジョー・バイデンに時間と金を費やすことを強いられ、彼はひどい討論会で悪い世論調査の結果を残した挙句に撤退した。われわれはすべて最初からスタートしなければならない。共和党は、出馬や大統領になる能力がないことを知っていた彼のドクターやフェイクニュースメディアを含む、ジョーの周辺から詐欺による払い戻しを受けるべきではないか?」。
トランプ氏にJ.D.バンス氏を副大統領候補に指名するようイーロン・マスク氏とともに働きかけたとされるベンチャー・キャピタリストのデビッド・サックス氏は、党内で強行手段が講じられたとの考えを示唆。
「今朝、バイデン陣営の選対委員長は、彼は選挙戦を降りないと言ったばかりだ。そうしたらバイデン氏が、突然辞任表明を投稿した。クーデターの臭いだ」。
トランプ氏の暗殺未遂事件後に支持を表明したイーロン・マスク氏も、バイデン氏の本意ではない説を投稿した。
「現実的になろう。おそらくジョー・バイデンは今頃眠っていて、彼のインターンが辞任の手紙を書いたんだ」。
MAGA派のポール・ゴサール下院議員(共和党 アリゾナ)
「クーデターが完了した」。
2022年中間選挙でスキャンダルが噴出し、予備選で姿を消したマディソン・コーソーン元下院議員は、楽しみにしていたJ.D.バンス氏 対 ハリス副大統領のディベート対決が立ち消えになったことに憤慨。
「個人的には、J.D.バンスがカマラハリスを副大統領討論会のステージでやっつける姿を見れなくなったことが最も腹立たしい」。
マイク・ジョンソン下院議長は法廷闘争に持ち込む可能性を示唆した。
「すべての州は独自のシステムがあり、大統領候補からバイデン氏を排除しようとする民主党は法的問題に直面するだろう。いわゆる”民主主義の党”は、1,400万人のアメリカ人の票を覆せると考えているようだ」。