遺体をオンラインで購入、男が逮捕

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オンラインで人体の一部を購入していたペンシルベニア州在住の男が逮捕、起訴された。検察官は事件について、30年を超えるキャリアの中で、最も奇妙な捜査だったと語っている。

逮捕、起訴されたのはジェレミー・ポーリー被告(40)。

カンバーランド郡検察の発表によると、6月14日に人体の部位がFacebookで売られているとの通報を受け、さらに7月8日、警察にポーリー被告の住宅に遺体らしきものがあるとの通報が寄せられた。通報者はこの時、人体の部位が地下室に置かれた18リットルのバケツに保管され、この中に「人間の臓器」や「人皮」があると話したという。これを受け、捜査チームが、家宅捜索を行ない、バケツを押収。法医病理学者の検査により、押収されたものは、脳みそや心臓、腎臓、脾臓、肝臓、肺、皮膚など、本物の人体の一部であることが証明された。

その後の捜査で、ポーリー被告は購入にフェイスブックのメッセンジャーを使っていたことが判明。警察が取得したメッセージには、ポーリー被告が最近、アーカンソー州に住むキャンダス・スコットという女性から購入するやりとりが残されていた。

購入した部位は、郵便局を使って発送されており、FBIと郵便警察、州警察が合同捜査の末、州内を移動中の小包の場所をつきとめることに成功。小包の中には人骨などが含まれていた。

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さらにアーカンソー州のFBIとアーカンソー州警察の捜査により、女性は死体安置所から遺体の部位を盗んでいたことが発覚。遺体はアーカンソー大学に研究のために寄付されたこともわかった。

検察は大学と女性の関係に言及していないが、大学側は地元メディアの取材に「死体安置所の従業員」が連邦捜査当局による捜査を受けていると明らかにした。

ポーリー被告は18日に逮捕、死体損壊、盗品の受け取り、違法行為に伴う金銭的取引の罪で起訴された。購入目的は、人々に販売して金銭的利益を得るためだったと供述したという。すでに5万ドルの保釈金を支払い保釈されたと報じられている。

ポーリー被告は「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」というウェブサイトを運営しており、その中で自身を、非営利教育組織「メメントモリ博物館」のエクゼクティブ・ディレクター兼トップ・キュレーターであると紹介。博物館について「魅惑的な死に関連する歴史を紹介する巡回展示を特化し、一般人向けに死に関連する週間、病理、遺物を教えている」としていた。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。