ドアに服が挟まった男性 線路引きずられ死亡、NY地下鉄

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ニューヨーク市の地下鉄で25日、20歳の男性が線路を引きずられた後、別の電車にはねられ死亡する事故が起きた。

NY1によると、事故があったのは午後5時過ぎ、59ストリートコロンバスサークル駅。男性は、南方面に向かう1番線の電車に駆け込もうとしたところ、ドアの間に服が挟まれた。電車がそのまま発車したことで、線路を引きずられ、もう一台の電車にはねられた。男性はその場で死亡が確認された。

地下鉄を運用するMTAは、「悲惨な事故」であり、事件性はないとしている。

ホームドアの設置を求める声

市内の地下鉄では、乗客が無差別に突き飛ばされ、線路に転落する事件が相次いでいる。

ブルックリンでは21日、駅のホームにいた男性が、男に突き飛ばされ、落下する事件があった。犯人のラマール・マクエル(41)は、殺人未遂や暴行罪で起訴された

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ブルックリンのマートル–ワイコフ・アベニュー駅で起きた無差別突き飛ばし事件(NYPD DCPI)

23日には、ブロンクスの149ストリート駅で、62歳の男性が男から暴行を受け、線路に転落した。警察は、SNSでトレンドとなっている「ノックアウトゲーム」チャレンジの疑いがあるとして捜査に着手。24日に、デショーン・スミス(21)を、暴行やハラスメントの罪で逮捕・起訴した。

利用者からは、安全を確保するため、ホームドアなどの設置を求める声も上がっているが、MTAは「100年前に建設された古い」構造や費用などを理由に、検討を先延ばしにしてきた。

しかし今年1月、タイムズスクエア駅で、アジア人女性がホームレスの男に突き飛ばされ、電車にはねられ死亡する事件が起きたことから、MTAは、3カ所の駅にホームドアを試験的に導入すると発表している